【米国】ラガルドECB総裁の発言から、ユーロ買いが優勢となった
為替(2025年6月6日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.58(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1443米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 164.22(円)
ポンド円 GBP/JPY 194.77(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3570(米ドル)
6月5日のニューヨーク外国為替市場は、ECBが市場予想通りに0.25%引き下げることが決定されたものの、ラガルドECB総裁が「利下げが終了に近づいている」との発言をしたことで、ユーロ買いが優勢となった。また米中電話会談を終えて習主席は「中国はジュネーブ合意に履行したとトランプ大統領に話した。」と話したほか、トランプ大統領も「両国にとって非常に前向きな結論に至った」と話した。
米ドル円は、前週分の新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことがわかると円買い・ドル売りが先行し、一時142.77円まで下押した。ただ、アジア時間につけた日通し安値142.53円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となった。なお米中電話会談で前向きな話し合いができたことが伝わると、米中貿易摩擦緩和への期待から、143.98円まで日通し高値を更新した。
ユーロドルは、ECBは市場予想通りに政策金利を0.25%引き下げることを決定した。ただ、ラガルドECB総裁が会見で「長期的なインフレ期待はおおむね2%で推移」「本日の利下げで金融緩和サイクルの終了に近づいた」との見解を示したことで、全般でユーロ買いが優勢となり1.1494ドルまで日通し高値を更新した。ただ、米中貿易摩擦懸念後退などからドル買いが優勢となり、1.1430%まで売り戻された。
株式
NYダウ平均 USD 42,319.73 -108.01(-0.25%)
NASDAQ総合 USD 19,300.84 -159.74(-0.82%)
S&P500 USD 5,939.67 -31.15(-0.52%)
株式市場は、米中貿易交渉進展への期待から買いが入ったものの、上値は重たかった。トランプ米大統領とテスラのCEOを務めるイーロン・マスク氏との関係悪化が表面化したことで、投資家心理が悪化しテスラ株は急落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.395% (+0.038)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.43 (+0.79%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,376.1 (-0.62%)
【日本】米10年債利回りの上昇を背景に全般でドル買いが優勢となった
為替(17時)
6月4日の東京外国為替市場は、前日の米経済指標が低調な結果となったことを受けたドル売りの流れが先行したが、米10年債利回りが4.37%台を回復したことなどもあり、全般でドルの買戻しが優勢となった。欧州時間には独DAXなどが小幅ながらも上昇したことで、ユーロ買いも優勢となった。ただECB政策金利発表を控えていることもあり、積極的な方向感は出にくかった。
米ドル円は、前日の米経済指標の低調な結果を受けたドル売りが続き、早朝には142.53円まで下押した。その後は4月毎月勤労統計が予想よりも弱い結果となったことで円が売られたほか、時間外の米10年債利回りが上昇したことも相場の下支えとなり、買いが優勢となった。17時までには143.39円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、東京仲値にかけては1.1434ドルまで上値を伸ばしたが、買い一巡後には米10年債利回りの上昇などを背景にドル買いが優勢となり15時前には1.1404ドルまで下値を伸ばした。その後はやや買い戻しが進み1.1424まで買われたが、ECB理事会が控えていることもあり、積極的に方向感が出る展開とはならなかった。
ユーロ円は、ドル円同様に下げ渋ると買いが優勢となった。安く寄り付いた日経平均株価が下げ幅を縮小したことも相場を下支えした。欧州時間になると独DAXなどが小幅ながらも上昇したことで買いが優勢となり、17時過ぎには163.66ドルまで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.468% (-0.040)
【市場主要イベント】
5日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
6日 ユーロ 1-3月期四半期域内総生産
米 5月非農業部門雇用者数変化