【米国】米経済指標が市場予想を下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年6月5日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.00(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1369米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.66(円)
ポンド円 GBP/JPY 194.55(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3513(米ドル)
6月4日のニューヨーク外国為替市場は、5月ADP雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数(予想:3.7万人、結果:11.2万人)や米ISM非製造業景況指数(予想:49.9、結果:52.0)が市場予想を下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった。米10年債利回りも4.35%台まで低下したことがドル売りを促した。
米ドル円は、5月ADP雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことや、米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回った事が伝わると、ドル売りが優勢となった。米10年債利回りが4.35%台まで低下したことも相場の重しとなった。一時142.60円まで下値を広げ日通し安値を付けたが、売り一巡後には下げ渋ったものの戻りは限定的だった。
ユーロドルは、低調な米経済指標が相次いだことで、米10年債利回りが4.35%台まで低下し全般でドル売りが優勢となった。24時前には一時1.1434ドルまで日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.67まで低下した。
株式
NYダウ平均 USD 42,427.74 -91.89(-0.21%)
NASDAQ総合 USD 19,460.58 +213.68(+1.11%)
S&P500 USD 5,970.82 +34.87(+0.58%)
株式市場は、5月ADP雇用報告や5月ISM非製造業景況指数が予想を下回ると、米景気の先行き不安が高まり、NYダウ平均は株売りが優勢となった。一方でハイテク株比率が高いナスダックは米10年債利回りの低下で高PERのハイテク株に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.357% (-0.089)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.94 (-0.52%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,397.4 (-0.26%)
【日本】日経平均株価の堅調な推移などを背景に、全般で円売りが優勢となった
為替(17時)
6月3日の東京外国為替市場は、仲値にかけてはドル買いが先行したもののすぐに売り戻された。ただ日経平均株価が堅調に推移している事や時間外の米10年債利回りがじり高に推移している事で、ドル買いが優勢となった。15時台には、トランプ大統領が「中国とのディールは非常に困難」との発言をすると一時的にドルが売られた。
米ドル円は、東京仲値にかけて買いが優勢となり、144.30円まで上値を伸ばした。その後は143.67円まで下押したものの、売りは限定的で日経平均株価の堅調な推移を確認すると再び買いが優勢となり、144.39円まで上値を更新した。ただ、トランプ大統領の発言をきっかけに売りが優勢となると143.79円まで売り込まれた。
ユーロドルは、ドル円の下落を背景に1.1392ドルまで上昇したものの、節目の1.14ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。全般でドル買いが優勢となると1.1356ドルまで売り押された。その後欧州勢が参入すると値ごろ感もあり買いが優勢となり1.1396ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、ドル円同様に仲値にかけては円売りが優勢となり、164.09円まで買いが優勢となった。ただ買い一巡後には163.62円まで売り戻された。ただ、日経平均株価が底堅く推移していることもあり、14時台には再び164.01円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.508% (+0.022)
【市場主要イベント】
5日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
6日 ユーロ 1-3月期四半期域内総生産
米 5月非農業部門雇用者数変化