【米国】米10年債利回りの上昇を背景に全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年6月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.00(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1369米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.66(円)
ポンド円 GBP/JPY 194.55(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3513(米ドル)
6月3日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇などもあり全般でドル買いが進行した。4月米JOLTS求人件数(予想:710.0万件、結果:739.1万件)が市場予想を上回る結果となると、ドル買いを促した。なお、クックFRB理事は「米関税がどのように作用するかわからないため、あらゆるシナリオが考えられる」と語った。
米ドル円は、全般でドル買いが進んだ欧州市場の流れを引き継ぎ、NY勢参入後もドル買いが先行した。4月米JOLTS求人件数が市場予想を上回ったことがわかると、ドル買いが加速し一時144.11円まで上値を伸ばした。米10年債利回りが上昇したことも相場の下支えとなった。
ユーロドルは、欧州時間に発表されたユーロ圏消費者物価指数速報値が予想を下回ったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行した。JOLTS求人件数が市場予想を上回ったことこともドル買い材料となり、23時過ぎには1.1363ドルまで下値を拡大した。ただ、前日の安値1.1341ドルが目先のレジスタンスとして意識されたことで下げ渋ったものの、戻りは限定的となった。
株式
NYダウ平均 USD 42,305.47 +35.41(+0.08%)
NASDAQ総合 USD 19,246.90 +133.13(+0.69%)
S&P500 USD 5,935.95 +24.27(+0.41%)
株式市場は、米関税政策をめぐる貿易交渉の進展期待が投資家心理の支えとなり、株買いが先行した。ジェフリーズがエヌビディアを「最有力の買い銘柄」に挙げたことで、エヌビディア株が3%近く上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.446% (+0.042)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.27 (+3.64%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,406.4 (+2.81%)
【日本】植田日銀総裁の発言をきっかけに、全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
6月3日の東京外国為替市場は、植田日銀総裁から「物価の上昇が実現していけば政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整する」「先行きの成長鈍化の可能性や、利上げを決め打ちしているわけではない」との発言から、本邦債券利回りの急落を受けて、円買いが優勢となった。
米ドル円は、東京仲値にかけてのドル買いの勢いが継続し13時前には143.27円まで上値を伸ばした。なお、植田日銀総裁の発言や米10年債利回りの低下を受けて、米株価指数先物が下げ幅を拡大したことで、ドル売り・円買いが優勢となった。ただ、その他の通貨ではドルは底堅い動きをしたため、一方的にドル売り・円買いの流れが続くことはなかった。
ユーロドルは、東京オープン直後に1.1454ドルまで上値を伸ばしたものの、ドル円でドル高が進んだ流れを受けて、ドル買いが優勢となり徐々に下値を拡大した。15時前には1.1411ドルまで下押した。ただ、対円でのドル売りが支えとなり16時台には1.1432ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、ドル円の上昇につれて163.70円まで上昇するも一時的で、その後はユーロドルの下落につられる形で徐々に上値を切り下げ14時過ぎには163.16円まで下押した。欧州時間になると欧州株の軟調な推移を背景に、米株価指数先物も上値が重たくなり、リスク回避の動きが進み、17時までに162.93円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.486% (-0.019)
【市場主要イベント】
4日 豪 1-3月期四半期国内総生産
米 ADP雇用統計
米 5月ISM非製造業景況指数
5日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
6日 ユーロ 1-3月期四半期域内総生産
米 5月非農業部門雇用者数変化