【米国】米経済指標の強い結果を受けて全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年7月2日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.40(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1805(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.27(円)
ポンド円 GBP/JPY 197.00(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3742(米ドル)
7月1日のニューヨーク外国為替市場は、6月米製造業購買担当者景気指数改定値(予想:52.0、結果:52.9)や6月米ISM製造業景況指数(予想:48.8、結果:49.0)・米雇用動態調査求人件数(予想:730.0万件、結果:776.9万件)など軒並み市場予想を上回る結果となり、全般でドル買いが優勢となった。なお、トランプ大統領は「日本と通商合意をまとめられる可能性は低い」「日本は30%、35%、あるいは我々が決定する関税率を支払う可能性が高い」と記者団に対して話した。
米ドル円は、米10年債利回りの低下を背景に21時過ぎには142.68円まで下押した。ただ、6月米製造業購買担当者景気指数改定値や6月米ISM製造業景況指数・米雇用動態調査求人件数が市場予想を上回ったことも相場を下支えし、午前4時30分過ぎには143.80円まで買い戻された。
ユーロドルは、欧州時間序盤には1.1829ドルまで上値を伸ばしたものの、買い一巡後は徐々に上値が重たくなった。市場予想を上回る米経済指標や米10年債利回りが上昇したことで一転して売りが優勢となり、午前2時前には1.1761ドルまで売られる展開となった。なおパウエルFRB議長は「FOMC当局者の大多数が年後半に追加利下げが適切と判断」と述べた。
株式
NYダウ平均 USD 44,494.93 +400.17(+0.90%)
NASDAQ総合 USD 20,203.59 -161.00(-0.79%)
S&P500 USD 6,198.02 -6.92(-0.11%)
株式市場は、米上院がトランプ大統領の減税・歳出法案を可決したことで、法案をめぐる不透明感がひとまず後退し株買いを促した。NYダウ平均は一時500ドル超上昇する場面もあった。連日で史上最高値を更新していたナスダックは利益確定目的の売りが出やすかった。
債券・商品先物
米国債10年 4.246% (+0.014)
NY原油(WTI) USD/バレル 64.70 (+0.77%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,349.9 (+1.05%)
【日本】日銀短観が市場予想を上回ると、全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
7月1日の東京外国為替市場は、日銀短観・四半期大企業製造業業況判断(予想:10、結果:13)が市場予想を上回り強い結果であることが伝わると、全般で円買いが強まった。日経平均株価が軟調に推移し、節目となる4万円台を割り込んだことも円買いを促した。
米ドル円は、日銀短観が予想よりも強い内容となったほか、日経平均株価が軟調に推移したことを受けて売りが強まり一時143.43円まで下押したが、売り一巡後は買戻しが入り143.93円まで買い戻された。ただ、買戻しは限定的で、米10年債利回りが低下していることなども背景に再びドル売り円買いが強まり、143.06円まで下押した。
ユーロドルは、ドル円の下落に伴い買いが先行し10時台には1.1806ドルまで上値を伸ばした。もっとも1.18ドル台では利益確定目的の売りも入り、すぐに押し戻され1.17ドル台後半でもみ合いが続いた。16時過ぎには一時1.1767ドルまで下押したものの、オセアニア通貨に対してドル売りが進んでいることで、ユーロドルも下げ渋った。
ユーロ円は、市場予想よりも良好な結果となった日銀短観の発表や日経平均株価が軟調に推移していることで、全般で円買い圧力が強まった。13時ころにはやや買い戻されるも限定的で、欧州勢参入後には下げ足を速め17時過ぎには168.45円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.380% (-0.048)
【市場主要イベント】
2日 米 ADP雇用統計
3日 ユーロ ECB理事会議事要旨
米 雇用統計
4日 ユーロ 卸売物価指数