【米国】米経済指標の良好な結果を受けて、米10年債利回りが一時5.00%台まで上昇したことで、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年7月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.92(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1756(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 170.36(円)
ポンド円 GBP/JPY 197.76(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3653(米ドル)
7月3日のニューヨーク外国為替市場は、米雇用統計非農業部門雇用者数(予想:11.0万人、結果:14.7万人)と失業率(予想:4.3%、結果:4.1%)が市場予想よりも良好な結果であったことを受けて、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢となった。また23時に発表のISM非製造業景況指数(予想:50.6、結果:50.8)も市場予想よりも上振れる結果となったことから、全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、良好な米雇用統計の結果を受けて全般でドル買いが先行し145.23円まで上値を伸ばした。その後は利益確定目的の売りに押される場面もあったが、23時発表の米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことで再び強含んだが、高値更新することはできず145円前後でもみ合った。
ユーロドルは、米雇用統計の良好な結果を受けてユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.1716ドルまで日通し安値を付けたものの、売り一巡後には買戻しが優勢となった。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが進み1.1789ドルまで買い戻された。ただ、その後は米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことから、再びドル買いが優勢となり、1.175ドル前後でもみ合った。
株式
NYダウ平均 USD 44,828.54 +344.13(+0.77%)
NASDAQ総合 USD 20,601.10 +210.18(+1.03%)
S&P500 USD 6,279.36 +51.95(+0.83%)
株式市場は、6月米雇用統計が良好な結果であることが伝わると米景気懸念が後退した事で、主力株を中心に買いが入った。NYダウ平均は2月5日以来約5か月ぶりとなる高値となった。ナスダックやS&P500でも史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.348% (+0.067)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.13 (-0.60%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,336.0 (-0.97%)
【日本】夜には米雇用統計の発表を控える中で、大きな方向感は出にくい展開となった
為替(17時)
7月3日の東京外国為替市場は、日経平均株価が軟調に推移したこともあり円売りが先行したが、タカ派で知られる高田日銀審議委員が「年内の利上げの可能性は予断を持って語るべきではない」と発言したことで、日銀早期利上げ観測が後退し円売りが優勢となった。ただ、夜には米雇用統計が控えていることもあり、積極的な方向感が出ることはなかった。
米ドル円は、東京オープン後には143.44円まで下押したものの底値は固く下げ渋った。本邦実需の買いが観測されたほか、タカ派で知られる高田日銀審議委員が「年内の利上げの可能性は予断を持って語るべきではない」と発言したことも円売りを誘い、15時台には143.93円まで上値を伸ばした。ただ、英債利回りが低下して始まると、時間外の米10年債利回りも低下しドル円も上値が抑えられた。
ユーロドルは、東京オープン後にはドル円が下げたこともあり、1.1809ドルまで上値を伸ばした。ただ、夜には米雇用統計の発表を控えていることもあり、1.1786ドルまで売り戻されるなど、様子見ムードが強まり1.18ドルを挟んでもみ合う展開となった。引け前には昨日大幅に売られた英国債に買戻しが入ると、ユーロドルも買いが優勢となり1.1809ドルまで買い戻されたが、午前中高値に並ぶと伸び悩んだ。
ユーロ円は、ドル円の上昇につれて円売り・ユーロ買いが観測されたほか、高田日銀審議委員の発言をきっかけに円売りが優勢となると、徐々に下値を切り上げじり高に推移し17時過ぎには169.86円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.438% (+0.004)
【市場主要イベント】
4日 ユーロ 卸売物価指数