【米国】米10年債利回りの低下を受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年7月22日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.34(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1689(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.24(円)
ポンド円 GBP/JPY 198.75(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3488(米ドル)
7月21日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下したことを受けて、全般でドル売りが優勢となった。また6月米景気先行指標総合指数(予想:-0.2%、結果:-0.3%)が市場予想を下回ったこともドル売りを促した。また、ベッセント財務長官が「インフレ率が低ければ金利を引き下げるべき」と発言したもドル売りを促した。
米ドル円は、米10年債利回りが4.34%台まで低下したことやベッセント米財務長官が金利の引き下げについて言及したことで、全般でドル売りが優勢となった。6月米景気先行指標総合指数が予想を下回ったことも相場の重しとなり一時147.08円まで下押した。その後は下げ渋ったものの、戻りは限定的だった。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下や米経済指標の予想下振れを受けてユーロ買い・ドル売りが優勢となった。24時台には1.1716ドルまで上値を伸ばし、日通し高値を付けた。なお、ラトニック米財務長官は20日「欧州連合と貿易協定を締結できると確信している」などと発言し、貿易協定への楽観的な見方が広がったこともユーロ買いを促した。
株式
NYダウ平均 USD 44,323.06 -19.12(-0.04%)
NASDAQ総合 USD 20,975.30 +79.64(+0.38%)
S&P500 USD 6,305.59 +8.81(+0.13%)
株式市場は、米欧の貿易協議の行方に楽観的な見方が広がる中で買いが先行したものの、終盤は失速しマイナスに転じた。一方でハイテク株比率が高いナスダックは、6日続伸し史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.380% (-0.040)
NY原油(WTI) USD/バレル 65.46 (-0.45%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,410.3 (+1.63%)
【日本】日本の参議院選挙を終えて、自民党の敗北による政局不安が高まり、クロス円は様子見ムードが強かった
為替(17時)
7月21日の東京外国為替市場は、日本での参議院選挙を終えてクロス円は大きく下窓を開けて始まった。その後はすぐに買い戻されたが、14時から石破首相の記者会見が控えていることで方向感は出にくかった。会見では石破首相が続投を表明するも日本の政局不安への懸念があることで、積極的な方向感は出にくかった。
米ドル円は、大幅に窓を開けて始まり147.97円まで下押したものの、7時台には148.66円まで買い戻された。14時からは参議院選挙を終えた石破首相の会見が控えていることもあり、方向感なくもみ合った。会見では石破首相は続投を表明し15時台には147.77まで下押したが日本の政局先行き不透明感が懸念されていることで、円売りが進んだ。
ユーロドルは、オープン直後に1.1636ドルの上値を付けたが、11時過ぎには1.1614ドルまで売られた。ただ、積極的に売り進めていく展開とはならず、徐々に買い戻された。米10年債利回りが4.384ドル台まで低下したしたこともユーロ買いを支えた。
ユーロ円は、ドル円と同じく大きく下窓を開けて始まったが、すぐに買い戻され172.83円まで買い戻された。ただ窓を埋めることはできず、その後は172.50円前後でもみ合う展開となった。参議院選挙を終えた石破首相が記者会見で続投を表明すると172.00円まで下押したが、早朝安値を前に下げ渋ると再び172.53円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.525% (-0.033)
【市場主要イベント】
22日 米 パウエルFRB議長の発言
23日 米 中古住宅販売件数
24日 ユーロ ECB政策金利
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
米 新築住宅販売件数
25日 米 耐久財受注