【米国】米雇用指標が市場予想を下回り全般でドル売りが進行した
為替(2025年7月3日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.66(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1798(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.50(円)
ポンド円 GBP/JPY 195.84(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3631(米ドル)
7月2日のニューヨーク外国為替市場は、全般でドル買いが先行したものの、6月ADP雇用統計(予想:9.5万人、計画:-3.3万人)と市場予想を大きく下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった。一時4.30%まで上昇していた米10年債利回りが上げ幅を縮小したこともドル買いの重しとなった。
米ドル円は、欧州時間前半には144.24円まで上値を伸ばしたことから買い圧力が強かったものの、NY市場では上値が重たかった。6月ADP雇用統計で政府部門を除く非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことが分かると、円買い・ドル売りが先行した。一時143.48円まで下押したものの、アジア時間につけた安値143.32円が目先のサポートとして意識されると再び買い戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を背景にユーロ売り・ドル買いが先行すると、21時前に一時1.1747ドルと日通し安値を付けた。ただ、この日発表のADP雇用統計が市場予想をを下回ったことを受けて、ユーロ買い・ドル売りが優勢となると午前5時前には1.1802ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 44,484.41 -10.52(-0.02%)
NASDAQ総合 USD 20,390.92 +187.33(+0.92%)
S&P500 USD 6,227.41 +29.39(+0.47%)
株式市場は、NYダウ平均は前日に4カ月半ぶりの高値を更新した後だけに、利益確定目的の売りがでた。また6月ADP雇用統計が市場予想を大きく下回ったことも相場の重しとなった。その一方で、ハイテク株比率が高いナスダックやS&P500では史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.281% (+0.035)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.53 (+2.82%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,368.7 (+0.56%)
【日本】日経平均株価が安く寄り付いたことで、全般で円買いが先行したが下げ幅縮小に伴い円売りが進んだ
為替(17時)
7月2日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く寄り付いたことで全般で円買いが優勢となったが、その後は下げ幅を縮小したことで、円も徐々に売りが優勢となった。米ドルは全般で売りが先行していたものの、午後になると時間外の米10年債利回りが4.27%台まで上昇し、ドル買いが優勢となった。
米ドル円は、日経平均株価が安く寄り付いたことで9時過ぎには一時143.32円まで下落したものの、日経比叡金株価が徐々に下げ幅を縮めたことで11時過ぎには、143.62円まで買い戻された。その後は143.46円まで売り戻されたものの、米10年債利回りの上昇などを背景に16時台には144.05円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、東京仲値通過後に買いが続き1.1809ドルまで上値を伸ばしたものの1.18ドル台では利益確定目的の売りに押され失速した。米10年債利回りの上昇なども重しとなり、1.1770ドルまで下値を拡大した。ポルトガル中銀総裁は「現時点で利下げを急ぐつもりはない」などと発言したが、為替相場への影響は限定的だった。
ユーロ円は、ドル円の上昇や日経平均株価の下げ幅縮小を受けて円売り・ユーロ買いが入り、一時169.53円まで上値を伸ばしたが、上値は重たく小幅なレンジでもみ合った。16時台には再び169.62円まで上値を伸ばしたが、一時的ですぐに売り戻された。
債券
日本国債10年 1.434% (+0.054)
【市場主要イベント】
3日 ユーロ ECB理事会議事要旨
米 雇用統計
4日 ユーロ 卸売物価指数