【米国】米消費者物価指数の結果を受けて、米10年債利回りの低下とともにドル売りが優勢となった
為替(2025年8月13日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.85(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1674(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.58(円)
ポンド円 GBP/JPY 199.61(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3497(米ドル)
8月12日のニューヨーク外国為替市場は、米消費者物価指数(予想:2.8%、結果:2.7%)が市場予想を下回り、米10年債利回りが4.24%台まで低下したことを受けて、全般でドル売りが優勢となった。またトランプ大統領は「パウエルFRB議長は今すぐ政策金利を引き下げなければならない」と自身のSNSに投稿したことで、ドル売りが優勢となった。またベッセント財務長官も「9月に0.50%の利下げを検討すべき」と発言した。
米ドル円は、米消費者物価指数発表前には一時148.52円まで上値を伸ばしたが、米消費者物価指数が市場予想を下回ったことで147.85円まで急落した。その後下げ渋ったものの、トランプ大統領の政策金利をめぐる発言を受けて再び売りが優勢となり、147.57円まで下値を拡大した。
ユーロドルは、米消費者物価指数が市場予想を下回り、米10年債利回りの低下とともにドル売りが優勢となり24時台には1.1697ドルまで上値を伸ばした。トランプ大統領の利下げをめぐる発言があったものの、シュミッド米カンザスシティ連銀総裁は「当面は、緩やかに引き締め的な政策スタンスを維持することが適切」「FRBの政策金利変更については忍耐強いアプローチを支持する」と発言した。
株式
NYダウ平均 USD 44,458.60 +483.52(+1.09%)
NASDAQ総合 USD 21,679.89 +292.86(+1.36%)
S&P500 USD 6,445.75 +72.29(+1.13%)
株式市場は、7月米消費者物価指数は強弱入り混じる結果となったが、市場が警戒したほどの物価上昇圧力が見られなかった事から、FRBの利下げ期待が高まり買いが広がった。ハイテク株比率が高いNASDAQや多くの投資家が指標とするS&P500は史上最高値で取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.293% (+0.006)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.28 (-1.28%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,400.2 (+0.18%)
【日本】日経平均株価が、一時1,100円超上昇し史上最高値を更新したことで、円売りが優勢となった。
為替(17時)
8月11日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き一時42,999.71円まで上昇し史上最高値を更新したことで、全般で円売りが優勢となった。もっともニューヨーク時間には米消費者物価指数の発表が控えていることもあり、欧州勢が参入し始めると円売りも一服した。英失業率(前回:4.5%、今回:4.4%)は前回と比べて改善したことを受けて、ポンド買いが優勢となった。
米ドル円は、日経平均株価が今日含みし堅調に推移したことで前日高値の148.25円を上抜けて、148.44円まで上昇した。もっとも夜には米消費者物価指数の発表を前に積極的に上値を試す展開とはならず、148.14円まで下押した。その後は様子見ムードが強まり、小幅にもみ合った。
ユーロドルは、前日までに大幅に売られた反動から買戻しが先行し1.1629ドルまでじり高に推移した。もっともその後は英雇用統計発表後のポンド高により、ユーロポンドが下落したことにつれて、ユーロドルも1.1607ドルまで下押した。ただ、ポンドドルが上昇した影響もうけたため、下値も限定的だった。
ユーロ円は、日経平均株価が大幅に上昇したことを受けて投資家のリスク志向が改善し、全般で円売りが進んだ流れに沿って14時前には172.51円まで上値を伸ばした。その後はドル円の伸び悩みや、ユーロドルの影響を受けて、172.07円まで売り戻された。もっとも下値も堅くその後は下げ渋った。
債券
日本国債10年 1.502 1.482% (+0.020)
【市場主要イベント】
13日 独 7月消費者物価指数
14日 英 4ー6月期四半期国内総生産
ユーロ 4ー6月期四半期国内総生産
15日 日 4ー6月期四半期国内総生産
米 7月小売売上高