ベッセント財務長官による発言で、米利下げ・日本利上げ観測が高まり、ドル売り・円買いが優勢となった

【米国】米利下げ観測の高まりを受けて、全般でドル売りが優勢となった

為替(2025年8月14日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   147.38(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1705(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   172.49(円)
ポンド円          GBP/JPY   200.10(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3574(米ドル)

8月13日のニューヨーク外国為替市場は、ベッセント財務長官が「米金利は今よりも1.50ー1.75%低いべきだ。」と述べるとドル売りが優勢となった。また植田日銀総裁と会談したことを明らかにしたうえで「日本はインフレ問題を抑えるべき」と発言したことで、日本に対して利上げを促したのではないかとの思惑も広がった。

米ドル円は、ベッセント米財務長官が日本に対して利上げを促したのではないかとの思惑から、ドル売り円買いが優勢となっており24時過ぎには147.08円まで下押し、日通し安値を付けた。欧州引け後には、日本時間からのドル売りのショートカバーで買戻しが入った。米10年債利回りが下げ止まった事も相場を下支えした。

ユーロドルは、欧州時間の上昇に対する利益確定目的の売りも入り、22時過ぎには1.1693ドルまで売り戻された。ただ、9月にはFRBが利下げに動くとの期待が高まる中で、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.1723ドルまで再び買い戻された。もっとも米10年債利回りが下げ渋っていることもあり、ドル売りの勢いは一服した。

株式
NYダウ平均       USD   44,922.26        +463.66(+1.04%)
NASDAQ総合    USD   21,713.99        +34.10(+0.15%)
S&P 500              USD    6,466.59        +20.84(+0.32%)

株式市場は、前日米CPIの結果やベッセント財務長官の発言を受けて、9月にFRBが利下げに動くのではないかとの思惑から、全般で株買いが広がった。ハイテク株比率が高いNASDAQや多くの投資家が運用指標とするS&P500では再び史上最高値で取引を終えた。

債券・商品先物
米国債10年                                  4.236%     (-0.057)
NY原油(WTI)     USD/バレル   61.88        (-0.64%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,407.0     (+0.19%)
 

【日本】日経平均株価が連日で史上最高値を更新したことで、円売りが先行した

為替(17時)
8月13日の東京外国為替市場は、日経平均株価が連日上昇し史上最高値を更新していることを受けて、全般で円売りが優勢となった。もっとも本邦10年債利回りが上昇したことで、上値が重たくなったことで、円売りの勢いは一服した。また米10年債利回りが低下していることもあり、全般でドル売りが優勢となった。

米ドル円は、前日に引き続き日経平均株価が堅調に推移し史上最高値を更新したことで、円売りが先行し11時台には148.17円まで上値を伸ばした。もっとも、本邦長期債利回りが上昇したことで、次第に上値は重たくなった。欧州勢参入後にもドル売り圧力は継続し16時台には147.40円まで下押した。

ユーロドルは、円主導の取引となる中で小幅なレンジ内での取引が続いた。ただ、全般でドル売りが優勢となる中で、欧州勢参入後には午前中の高値をうわ抜け、16時30分過ぎには1.1712ドルまで上値を伸ばした。

ユーロ円は、日経平均株価の連日の高値更新を受けて、リスク・オンの円売りが広がった流れに沿って173.01円まで上値を伸ばした。その後はドル円の伸び悩みにつれて、徐々に上値を切り下げていき、16時30分過ぎには172.61円まで下押した。

債券
日本国債10年 1.513%     (+0.011)
 

【市場主要イベント】
14日 英 4ー6月期四半期国内総生産
  ユーロ 4ー6月期四半期国内総生産
15日 日 4ー6月期四半期国内総生産
  米 7月小売売上高
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