米早期利下げ観測や米景気後退の懸念が高まる中で、全般でドル売りが優勢となった

【米国】米早期利下げ観測への期待も高まり、全般でドル売りが優勢となった

為替(2025年8月7日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   147.35(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1659(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   171.79(円)
ポンド円          GBP/JPY   196.82(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3347(米ドル)

8月6日のニューヨーク外国為替市場は、米景気の後退やFRB利下げ観測の高まりを受けて、全般でドル売りが優勢となった。米10年債利回りが4.28%台まで急騰した場面もあったが一時的で、その後は上昇幅を縮め4.21%台まで低下した。なおクックFRB理事は「7月米雇用統計は懸念すべき内容」としながらも、5月・6月の下方修正は「転換期にはよくあること」とした。

米ドル円は、FRBによる早期利下げ観測が高まる中で全般でドル売りが優勢となった。米10年債利回りが急騰した場面では147.66円まで上昇したものの、その後米10年債利回りが上昇幅を縮小すると146.97円まで売られた。なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「年内に2回の利下げがだつと判断」と述べた。

ユーロドルは、欧州時間に進んだユーロ買い・ドル売りの流れを引継ぎ、NY勢参入後も上値を試す展開が続いた。米国での景気減速懸念と利下げ観測の高まりがドル売りを促し、1.1658ドルまで上値を伸ばした。

株式
NYダウ平均       USD   44,193.11        +81.38(+0.18%)
NASDAQ総合    USD   21,168.60        +251.94(+1.20%)
S&P500             USD     6,345.05        +45.85(+0.72%)

株式市場は、「アップルが米国内での生産を拡大するために1,000億ドルの追加投資を決定」と報じられたことで、同社株が大幅に上昇した。また決算内容が好感されたマクドナルドも上昇した。またハイテク株比率が高いNASDAQでは、テスラやパランティア・テクノロジーズなどが上昇した一方で、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が大幅に下落した。

債券・商品先物
米国債10年                                  4.230%     (+0.016)
NY原油(WTI)     USD/バレル   63.41        (-1.49%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,431.8     (-0.09%)
 

【日本】河野太郎議員の発言をきっかけに円買いが優勢となったが、勢いは続かなかった

為替(17時)
8月6日の東京外国為替市場は、安く始まった日経平均株価が上昇しプラスに転じたことで円売りが先行したが、自民党の河野太郎議員が「円高誘導のために利上げが必要だ」と発言したことを受けて、円買いが優勢となった。もっとも円買いの勢いは限定的で、米10年債利回りが優勢となると、ドル買いが優勢となった。

米ドル円は、東京オープン後に147.75円まで上昇したものの、自民党の河野太郎議員が「円高誘導のための利上げが必要」と発言したことが相場の重しとなったほか、国内輸出企業からの円売りも観測され、13時台には147.30円まで下押した。もっとも米10年債利回りが上昇したことを背景に買戻しが優勢となると147.69円まで上値を伸ばした。

ユーロドルは、東京オープン直後に1.1585ドルまで上値を伸ばしたものの、河野議員発言をきっかけにクロス円主体の相場となりレンジでのもみ合いが続いた。15時台には1.1588ドルまで上昇したものの、米10年債利回りが4.23%台まで上昇したことで、1.1571ドルまで売り戻された。

ユーロ円は、ドル円の下落につれて12時台には170.61円まで弱含んだが、その後は下げ渋った。その後はドル円の上昇やユーロドルの上昇を背景として買いが優勢となり、17時までに170.94円まで買い戻された。

債券
日本国債10年 1.504%     (-0.003)
 

【市場主要イベント】
7日 英 BOE政策金利発表
8日 加 7月新規雇用者数
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