トランプ大統領の関税をめぐる発言を受け、米関税政策への警戒感が高まった

【米国】米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことでドル売りが優勢となった

為替(2025年8月6日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   147.55(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1575(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   170.82(円)
ポンド円          GBP/JPY   196.25(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3296(米ドル)

8月5日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を受けて全般でドル買いが先行したが、米ISM非製造業景況指数(予想:51.5、結果:50.1)が市場予想を下回ったことで、一転してドル売りが優勢となった。またトランプ大統領は「輸入する半導体に対して早ければ来週中にも分野別の関税措置を発動する」と発言したことで、米関税政策への警戒感も高まった。

米ドル円は、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが優勢となると23時前には147.83円まで上値を伸ばした。もっともISM非製造業景況指数が市場予想を下回ると伸び悩み147.30円まで下押した。ただ、米10年債利回りも底堅く推移していることから、再び147.70円まで買い戻されるなど、底堅い推移をした。

ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが先行し1.1527ドルまで下押したものの、米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ると一転してユーロ買い・ドル売りが優勢となり、1.1586ドルまで上値を伸ばした。もっとも午前中高値の1.1588ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、伸び悩んだ。

株式
NYダウ平均       USD   44,111.73        -61.90(-0.14%)
NASDAQ総合    USD   20,916.66        -135.01(-0.64%)
S&P500             USD     6,299.20        -30.73(-0.48%)

株式市場は、米早期利下げ観測の高まりが買いを誘ったものの、米政権による関税政策への警戒感が相場の重しとなり、NYダウ平均は下落した。ハイテク株比率が高いNASDAQは、トランプ大統領の発言を受けて、ハイテク株を中心に売りが出た。

債券・商品先物
米国債10年                                      4.214%     (+0.020)
NY原油(WTI)     USD/バレル   64.37        (-1.63%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,435.0     (+1.81%)
 

【日本】日経平均株価の底堅い動きで、全般で円売り・ドル買いの流れが優勢となった

為替(17時)
8月5日の東京外国為替市場は、日経平均株価が底堅い推移を見せる中で、全般で円売りが優勢となった。また時間外の米10年債利回りがじり高に推移し4.21%台まで上昇したことで、ドル買いも優勢となった。日銀金融政策決定会合議事要旨では、多くの委員が「物価は上振れしているが、経済情勢の見極めが必要」と指摘した。

米ドル円は、東京オープン直後に146.62円まで下押したものの、東京仲値にかけて本邦実需からの買いが観測されると、147.26円まで上値を伸ばした。その後は147.1円前後でのもみ合いが続いたが、時間外の米10年債利回りが上昇したことを受けて、147.49円まで上値を伸ばした。

ユーロドルは、東京オープンとともに1.1587ドルまで上値を伸ばしたものの、ただ、前日高値の1.1596ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、徐々に上値を切り下げた。米10年債利回りの上昇も相場の重しとなり、前日安値の1.1550ドルを下抜けると17時までに1.1532ドルまで下値を拡大した。

ユーロ円は、ドル円の上昇とユーロドルの下落に挟まれる形で、170円を挟んでもみ合う展開が続いた。15時過ぎには169.82円と日通し安値を付けたものの、その後は一転して買戻しが優勢となり、ドル円の上昇を背景に170.27円まで上値を伸ばした。

債券
日本国債10年 1.507%     (-0.043)
 

【市場主要イベント】
6日 独 6月製造業新規受注
7日 英 BOE政策金利発表
8日 加 7月新規雇用者数
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