米早期利下げ観測の高まりを受けて、全般でドル売り圧力が高かった

【米国】米10年債利回りの低下を受けて、全般でドル売りが先行した

為替(2025年8月5日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   147.09(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1567(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   170.15(円)
ポンド円          GBP/JPY   195.42(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3281(米ドル)

 
8月4日のニューヨーク外国為替市場は、前週末米雇用統計の結果を受けて、米早期利下げ観測が高まったことを受けて全般でドル売りが先行した。もっとも積極的に売り進めていくような展開とはならなかった。なお、CMEグループが算出するフェドウォッチによると、次回9月のFOMCでの0.25%利下げを予想する確率は80.3%から93.9%に上昇した。
 
米ドル円は、前週末米雇用統計の弱い結果を受けて米早期利下げ観測が高まる中で、ドル売りが先行し23時台には146.86円まで下押した。その後は米10年債利回りの下げ幅縮小もあり、ドル円も下げ渋ったものの買戻しは限定的で、147.35円までにとどまった。その後も、小幅なレンジ内でのもみ合いに終始した。
 
ユーロドルは、新規材料に乏しい中で米10年債利回りの低下を受けてドル売りが先行し、1.1588ドルまで上値を伸ばした。ただ、米10年債利回りが下げ幅を縮小したことで、売り戻されるなど大きな方向感は出にくかった。
 
株式
NYダウ平均       USD   44,173.63        +585.06(+1.34%)
NASDAQ総合    USD   21,051.67        +401.68(+1.94%)
S&P500             USD     6,329.93        +91.93(+1.47%)

株式市場は、前週末の米雇用統計で米労働市場の軟化を受けてFRBが9月に利下げを実施するとの見方が強まっていることも相場の支援材料となりNYダウ平均は一時590ドル超上昇した。ハイテク株比率が高いNASDAQでも3営業日ぶりに反発上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.194%     (-0.022)
NY原油(WTI)     USD/バレル   65.44        (-1.50%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,373.71    (-1.23%)
 

【日本】日経平均株価が一時大幅に下落したものの、下げ幅縮小に伴い円売りが優勢となった

 
為替(17時)
8月4日の東京外国為替市場は、前週末に米国雇用統計を受けた米株安が相場の重しとなり日経平均株価が一時940円超下落したものの、その後は下げ幅を縮小したことで、全般で円売りが優勢となった。前週金曜日に大きく円買いが進行した反動から、本邦実需勢の買いが進んだことも円売りを促した。
 
米ドル円は、前週末に大きく下落した反動もあり、市場では「買い遅れていた本邦実需勢からの買いが断続的に観測された。」との指摘があった。大きく下落して始まった日経平均株価が下げ幅を縮小したことも買いを支え、16時台には148.04円まで上値を伸ばした。
 
ユーロドルは、ドル円でドル買いが優勢となったことを受けて1.1549ドルまで下押したが、その後は買戻しが優勢となり、正午過ぎには1.1585ドルまで上値を伸ばした。ただ、米10年債利回りが4.25%台まで上昇していることもあり、上値は重たかった。クロス円中心の値動きとなっていることもあり、レンジ内での上下にとどまった。

ユーロ円は、ドル円と同じく本邦勢参入後に下値を切り上げる展開となり、171.14円まで上昇したものの、ユーロドルが伸び悩んでいることもあり、上値は抑えられた。欧州勢参入のタイミングでは170.74円まで下押すタイミングもあったが、下値は固く買い戻された。
 
債券
日本国債10年   1.507%     (-0.043)
 

【市場主要イベント】
5日 日 日銀金融政策決定会合議事要旨
    米 7月ISM非製造業景況指数
6日 独 6月製造業新規受注
7日 英 BOE政策金利発表
8日 加 7月新規雇用者数
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