【米国】ウォラーFRB理事が次期FRB議長の最有力候補との報道を受けて、ドル買いが先行した
為替(2025年8月8日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.15(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1664(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 171.61(円)
ポンド円 GBP/JPY 197.82(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3441(米ドル)
8月7日のニューヨーク外国為替市場は、「パウエルFRB議長の後任として金融市場で評価されているウォラーFRB理事が最有力候補として浮上している」との一部報道が伝わると、ドル相場にとってプラスになるとの期待からドル買いが優勢となった。またNY連銀公表の期待インフレ率(前回:3.0%、結果:3.1%)が前回から上昇したことも、ドル買いを促した。
米ドル円は、欧州時間序盤に146.69円まで下落したもののその後は買戻しが優勢となりNY勢参入後も買戻しの流れが続いた。NY連銀が公表した7月の期待インフレ率の上昇もドル買いを促し24時過ぎには147.58円まで上値を伸ばした。なお、米ホワイトハウスはFRB理事にCEAのスティーブ・ミラン氏を指名する方向との報道が伝わると、ドル売りが優勢となり146.94円まで売られた。
ユーロドルは、一部報道で「パウエルFRB議長の後任としてウォラーFRB理事が最有力候補として浮上している」と伝わると、全般でドル買いが先行した。米NY連銀の期待インフレ率の上昇もドル買いを促し、24時過ぎには1.1610ドルの日通し安値を付けた。なお、「FRB理事候補にミラン氏が選出」との報道が伝わると、全般でドル売りが優勢となり、1.1671ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 43,968.63 -224.48(-0.50%)
NASDAQ総合 USD 21,244.85 +76.25(+0.36%)
S&P500 USD 6,339.99 -5.06(-0.07%)
株式市場は、買い先行で始まったものの、NY連銀が発表した期待インフレ率の上昇を受けて、時代に売りが広がった。米経済をめぐる先行き不透明感が根強く、主力株に売りが出たことでNYダウ平均は一時390ドル超下落した。一方でハイテク株比率が高いNASDAQではアップルや半導体関連株に買いが入り、史上最高値で取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.252% (+0.022)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.99 (-0.66%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,482.7 (+1.48%)
【日本】FRBの利下げ期待の高まりから、全般でドル売りが優勢となった
為替(17時)
8月7日の東京外国為替市場は、日経平均株価が上昇したことを受けてクロス円全般で円売りが先行した。もっともその後は、上昇幅をじわりと縮小したことで円売りの勢いは続かなかった。また、FRBの利下げ観測が高まっていることもあり、ドルは全般で売りが優勢となった。
米ドル円は、早朝に147.15円まで売られたものの、東京仲値にかけては本邦実需による買いが優勢となり12時台には147.71円まで上値を伸ばした。もっとも、その後は米利下げ期待の高まりなどもあり、再び上値を切り下げる動きとなった。17時までには146.69円まで下値を広げた。
ユーロドルは、1.1649ドルから1.1665ドルまでのレンジ内での値動きが続いた。東京午後のになると、安値を切り上げながら午前中上値を上抜けた。その後は再びもみ合う展開となったが、ドル売りの流れに沿って17時までには1.1680ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、早朝に171.64円まで下押したものの、ドル円や日経平均株価が上昇するにつれて、172.17円まで上値を伸ばした。ただ、ドル円の買いが一服すると徐々に上値を切り下げ16時台には171.39円まで下値を拡大した。
債券
日本国債10年 1.482% (-0.022)
【市場主要イベント】
8日 加 7月新規雇用者数