FRB理事の発言を受け円売り・米ドル買いが進行

【米国】

為替(2023年8月8日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  142.47  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1003  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   156.77  (円)
ポンド円          GBP/JPY   182.10  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2782  (米ドル)
 
8月7日のニューヨーク外国為替市場では、円が売られる展開となった。FRB(米連邦準備理事会)理事が追加利上げについて言及し、米長期金利が上昇した。日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。ただし、10日には米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、積極的に米ドルを買い進む動きは限定的だった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.76%、10年債が4.08%となっている。
 
米ドル円は142.18円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は142.58円まで上昇した。しかし、午後になるとやや反落し、その後は横ばいの展開となった。そのまま膠着した展開となり、142.48円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0984ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は1.1012ドルまで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、1.1004ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2782ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は156.18円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は156.85円まで上昇した。引けにかけてはやや勢いを失ったものの、156.77円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  35,473.13   +407.5 (+1.16%)
NASDAQ総合  USD  13,994.4   +85.15 (+0.61%)
S&P500           USD    4,518.44   +40.4 (+0.90%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が政策金利についてピークにかなり近づいていると述べ、株式相場にとっては追い風になるとの見方が広がった。個別では電子機器大手アップルや電気自動車大手テスラなどの下落が目立った一方、検索大手アルファベットや電子商取引大手アマゾンなどは上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.0895%  (+0.046)
NY原油(WTI)   USD/バレル    81.94  (-1.06%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,970.0  (-0.30%)
 
 

【日本】 米長期金利の上昇を背景に米ドル買いが優勢

 
為替(17時)
8月7日の東京外国為替市場では、やや米ドルが買われる展開となった。米長期金利が上昇したことで、日米金利差の拡大を意識した米ドル買い・円売りが優勢となった。また、国内株式相場が底堅く推移したことも、リスクテイクに伴う円売り・米ドル買いの要因となった。
 
米ドル円は141.75円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は142.35円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、142.12円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1012ドルで始まると、朝方から軟調な展開となった。徐々に水準を切り下げると、夕方には一時1.0971ドルまで下落。1.0993ドルで引けた。
 
ユーロ円は156.1円で取引を開始。方向感を欠く展開となった。高値156.44円と安値155.82円のレンジの売り買いに終始し、156.23円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.6231% (-0.018)

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