米長期金利推移に左右されるも上値は重い

2022/01/21 7:40 JST投稿

 

【米国】

  • 為替(1月21日6時00分)

米ドル円(USDJPY) 114.20-114.20 (円)
ユーロ円(EURJPY) 129.09-129.10 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1304-1.1304 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 155.21-155.23 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3591-1.3592 (米ドル)

1月20日のニューヨーク外国為替市場の主なトピックスは、前週分の新規失業保険申請件数(結果:28.6万件、予想:22.0万件、前回:23.0万件)は予想を大幅に上回り、コロナウイルスの感染拡大の影響から厳しい結果が出た。その反面、1月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数(結果:23.2、予想:20.0、前回:15.4)では、予想を上回る強い結果となり強弱が入り混じった。

ウクライナ問題を巡っては、ウクライナのゼレンスキー大統領がバイデン大統領の発言に対して、平和的な解決を望みツイッター上で反論した。さらに、米独外相会談が行われるなど緊張が高まっている。

米ドル・円(USDJPY)は、114円前半での取引が中心だった。長期金利が1.820%に低下すると、この日の安値113.96円に値を下げたが、株価の上昇や長期金利が1.845%に上昇すると持ち直した。小幅に値を上げたが上昇が限定的で、114.10円で終えた。

ユーロ・米ドル(EURUSD)は、1.13ドル半ばから前半に下落した。ウクライナ問題から徐々に値を下げ、この日の安値1.1303ドルまでユーロが売られた。その後、わずかに値を上げ終値は1.1311ドルとなった。

ユーロ・円(EURJPY)は129円後半から前半に値を下げた。ウクライナ情勢の緊張の高まりから徐々に値を下げ、この日の安値129.05円となり、終値は129.07円だった。
 

  • 株式

NYダウ平均 USD 34,715.39 -313.26 (-0.89%)
NASDAQ総合  USD 14,154.020 -186.235 (-1.29%)
S&P500     USD 4,482.73 -50.03(-1.10%)

1月20日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、5日連続で前日の終値を下回った。午前中は長期金利の上昇の落ち着きから株価収益率(※)の高い成長株が買われた。その後、長期金利の上昇やコロナウイルスの感染者数の高まりから景気敏感株が売られ、徐々に値を下げ前日の終値を下回り、マイナス圏のまま取引を終えた。

(※)株価収益率(PER)とは、企業の成長性を分析する指標の一つ。株価が1株ごとの当期純利益の何倍まで買われているかを表しており、値が大きいほど割安となる。今のような長期金利の指標とされる10年債の金利が上昇している時は、PERの値より金利の方が大きくなり割安感が減るため、ハイテク株を中心としたPERの高い株の魅力が減少し売られやすい。
 

  • 債券

米国債10年 1.833(+0.33%)
 

  • 商品

NY原油(WTI) 1バレル=USD 86.90 -0.06(-0.07%)(2月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,844.90 -0.60(-0.03%)(2月渡し)

 

【日本】中国の金融緩和からリスクオンの米買いに

  • 為替(17時)

1月20日の東京外国為替市場は、中国人民銀行(中央銀行)が政策金利LPR(ローンプライムレート)の1年物を0.1%引き下げ3.7%となり、 先月の0.05%に続いて2カ月連続で引き下げた。

米ドル・円は114円半ばに上昇した。米株安や米長期金利が1.86%に低下し、この日の安値114.03円まで安くなった。その後、日経平均の上昇や中国の金融緩和から積極的にリスクを取るリスクオンの姿勢が強まり、この日の高値114.55円に上昇し、17時時点で114.39円となった。

ユーロ・米ドルは1.13ドル半ばでの取引となった。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が米連邦準備制度ほどインフレの状況になく現状では引き締めの加速は行わないものの準備はあると発言した。この発言がプラスとなり、この日の高値1.1367ドルに上昇し、17時時点では1.1359ドルだった。

ユーロ・円は129円後半で取引された。ユーロ・米ドルの上昇につられ、この日の高値130.09円に値を上げ、17時時点では129.95円で取引された。
 

  • 日本株式

日経平均株価 27,772.93円 +305.70(+1.11%)
安値27,217.59円  -  高値 27,882.53円
東証出来高 1,282,47万株
東証売買代金 3兆1657.57億円
 
1月20日の日経平均株価は3日ぶりに前日の終値を上回った。午前中は米国株の下落や日米金利差と原油高を受けたリスク回避の売りと買いやすい価格に低下したところを買う動きが交錯した。その後、香港や上海の株価指数が上昇すると、前日に大幅に下落した反動から買いに転じ上昇して終えた。東証1部の銘柄の71%で値を上げている。
 

  • 短期金融市場

無担保コール翌日物金利 -0.025%
 

  • 債券

国債先物・22年3月限 150.84 (-0.08)
10年長期金利 0.140%(+0.005)

アナリストプロフィール

Noriko Sasaki

投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。
これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。


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