ラガルド総裁やECB関係者の発言で一喜一憂

2022/04/15 7:43 JST投稿
 

【米国】

為替(4月15日6時00分)
 米ドル円(USDJPY)    125.87-125.89 (円)
 ユーロ円(EURJPY)    136.30-136.33 (円)
 ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0826-1.0831 (米ドル)
 ポンド円(GBPJPY)    164.54-164.70 (円)
 ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3073-1.3080 (米ドル)
 
4月14日のニューヨーク外国為替市場の主なトピックスは、欧州中央銀行(ECB)定例理事会後のラガルド総裁の会見で、ウクライナ戦争により更なるインフレの高まりへの懸念が示された。また、市場予想通り政策金利(0.00%)の据え置きを決め、債券購入を7-9月期(第3四半期)中に終わらせる方針をあらためて表明した。しかし、ラガルド総裁は「インフレ見通しが上振れするリスクは短期を中心に増した」と発言している。
 
なお、ECB関係者の発言として、理事会後も依然として7月に利上げする可能性は残った。理事会ではリスクについては意見が分かれたとの話が伝わっている。
 
また、朝方に3月 小売売上高(前月比、結果:0.5%、予想:0.6%、前回:0.3%)が3カ月連続で増加した。ガソリン価格の上昇による影響が大きくなっている。さらに、前週分 新規失業保険申請件数(結果:18.5万件、予想:17.1万件、前回:16.6万件)が1ヵ月ぶりの高水準となった。前週分 失業保険継続受給者数(結果:147.5万件、予想:150.0万件、前回:152.3万件)は、予想以上に低下し1970年3月以降50年ぶり最低となった。インフレへの懸念が根強く、この発表以降、長期金利が上昇した。
 
さらに、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、ブルームバーグのインタビューで現在の低金利環境では0.5ポイントの利上げペースの加速は妥当だとの見解を示している。
 
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、ラガルド総裁の発言から早期の利上げ観測が後退し、2020年4月以来、2年ぶりの安値1.0758ドルまで売られた。その後、ECB関係者の発言が伝わると、安心感が広がり、持ち直し小幅に上昇し終値は1.0828ドルとなった。
 
ユーロ・円(EURJPY)は、ECBの早期の利上げ観測が後退した影響から前日の安値135.70円を超え、135.52円までユーロが売られた。その後、反動からユーロが買われ徐々に値を上げ136.29円で終えた。
 
米ドル・円(USDJPY)は、ECB理事会の結果や良好な経済指標、さらにニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言から、この日の高値126.01円に値を上げた。その後、小幅に値を下げた後は、欧米の市場でのイースター休暇を前に債券市場が短縮取引となった影響から値動きが弱まり終値は125.88円だった。
 
株式
 NYダウ平均  USD 34,451.23 -113.36 (-0.32%)
 NASDAQ総合  USD 13,351.079  -292.508 (-2.14%)
 S&P500      USD  4,392.59  -54.00(-1.21%) 
 
4月14日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、前日の終値を下回った。取引開始前に発表された金融業界の四半期決算発表を受け金融株が買われ値を上げた。しかし、長期金利の上昇から高い株価収益率のハイテク株の売りが優勢となり、徐々に値を下げた。その後は、値を戻す局面もあったが、明日のイースター休暇を含め3連休となることから、保有資産の調整売りも入り3指数揃って値を下げ終えた。
 
債券
 米国債10年 2.828(+0.130%)
 
商品
 NY原油(WTI) 1バレル=USD 106.95 +2.70(+2.59%)(5月渡し)
 NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,974.9  -9.80(-0.49%)(6月渡し)
 

【日本】USDJPY 20年ぶりの円安の反動で売り優勢

為替(17時)
4月14日の東京外国為替市場は、前日に米ドル・円で2015年6月の高値125.86円を超え、2002年5月、約20年ぶりの高値を更新した反動が起きた。保有資産の調整に向けた米ドル売りが優勢となっている。
 
米ドル・円は、125円前半中心の取引となった。米国市場の流れを受け継ぎ前日の円安の流れから小幅に値を下げた。欧州勢参加後に米長期金利が2.65%に低下すると、この日の安値125.09円まで売りが進んだ。その後は小幅に上昇し、17時時点では125.33円となった。
 
ユーロ・米ドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会やイースター休暇を前に積極的な売買が控えられ、横ばいで推移し17時時点では1.0908ドルだった。
 
ユーロ・円は、米ドル・円の流れに引きずられ小幅な取引ながら、この日の高値136.94円まで買われた。しかし、米長期金利の低下を受け136.46円まで売られた。その後、小幅に値を戻し17時時点では136.71円で取引されている。
 
日本株式
 日経平均株価     27,172.00円  +328.51(+1.22%)
  安値26,890.68円  -  高値 27,200.89円
 東証出来高 1,010,05万株
 東証売買代金 2兆3429.02億円
 
4月14日の日経平均株価は連日で前日の終値を大幅に上回った。米国の主要3指数が揃って上昇した流れを受け、終日で前日の終値を上回った。米長期金利上昇が落ち着きハイテク株中心に買われた。午後になるとイースター休暇を控えた様子見の姿勢が強まり、横ばいでの推移となった。
 
短期金融市場
 無担保コール翌日物金利  -0.013%
 
債券
 国債先物・22年6月限  149.45(+0.17)
 10年長期金利  0.235%(変化なし)

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アナリストプロフィール

Noriko Sasaki

投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。
これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。


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