2022/05/31 7:25 JST投稿
【米国】
為替（5月31日6時00分）
米ドル円（USDJPY） 127.50-127.61 （円）
ユーロ円（EURJPY） 137.40-137.57 （円）
ユーロ米ドル（EURUSD） 1.0775-1.0781 （米ドル）
ポンド円（GBPJPY） 161.33-161.53 （円）
ポンド米ドル（GBPUSD） 1.2648-1.2656 （米ドル）
5月30日のニューヨーク外国為替市場では、の戦没将兵追悼記念日（メモリアルデー）の休日で株や債券、商品市場が休場となり参加者が減少し、大きな動きが出なかった。
朝方発表された5月 独消費者物価指数（CPI、前年比、結果：7.9%、予想：7.6%、前回：7.4%）の速報値が予想を上回り、欧州中央銀行（ECB）による早期の金融政策正常化が意識された。
また、その前に発表されたユーロ圏5月経済信頼感指数（結果：105.0、予想：104.9、前回：105.0）では、予想を上回っている。
ユーロ・米ドル（EURUSD）は、朝方は欧州時間に上昇した反動から売りが優勢だったが、ユーロ圏5月経済信頼感指数や5月独CPIを受け欧州中央銀行（ECB）による早期の金融政策正常化が意識されユーロ買いが強まった。この結果、この日の高値1.0787ドルまで値を上げた。また、ECBチーフエコノミストのレーン理事が「正常化は25ベーシスポイント（bp、1bp＝0.01%）単位での利上げが自然な焦点で、7月と9月の25 bp利上げが基準のペースだ」と述べている。9月末までにマイナス金利を終了させるラガルド総裁の政策に同調するタカ派的な発言も支えとなった。これらの結果から独長期金利や株高もプラスに作用し堅調に推移した。その後は、祝日で参加者が減少し値動きが出ず、1.0779ドルで終えた。
ユーロ・円（EURJPY）は、ECBによる早期の金融政策正常化が意識されユーロ買いが強まり、この日の高値137.67円まで値を上げた。その後は、祝日の影響から取引が減少し終値は137.48円となった。
米ドル・円（USDJPY）は、朝方は中国・上海での都市封鎖解除を受けリスクを積極的に取る姿勢が強まり5月26日の高値127.58円を超え127.82円まで値を上げた。その後は、祝日による参加者の減少から値動きが出づらい状況となり、127.59円で終えた。
*株式等は、戦没将兵追悼記念日（メモリアルデー）の休日により休場
【日本】米国休場受け大きな動き出ず
為替（17時）
5月30日の東京外国為替市場の主なトピックスは、この後の米国市場が祝日で株式市場等が休場のため、大きな動きが出にくい状況となった。
米ドル・円は、朝方は月末の決済に向けた米ドル買いが入り127.34円まで値を上げたがユーロなどでリスク回避の円買いが強まると、この日の安値126.86円まで値を下げた。04月独輸入物価指数（前年比、結果：31.7%、予想：31.3%、前回：31.2%）がエネルギー価格上昇により1974年9月以来の大幅上昇となった。この結果から早期の利上げ観測が強まり、リスクを積極的に取るドル買いが強まり、この日の高値127.39円まで買われ、17時時点で127.36円となった。
ユーロ・円は、朝方はリスク回避の円買いにより、この日の安値136.25円まで値を下げた。その後、株価が堅調に上昇するとリスクを積極的に取るユーロ買いが強まり、早期の利上げ観測が強まったこともプラスに作用し徐々に値を上げ、17時時点では136.83円だった。
ユーロ・米ドルは、朝方はリスク回避の米ドル買いが優勢だったが、ユーロ・円の上昇や独経済指標から早期の利上げ観測が強まり4月25日以来の高値1.0770ドルを付けた。その後は、高インフレによる景気悪化が懸念され上値は重く17時時点では1.0744ドルでの取引となった。
債券
国債先物・22年6月限 149.91（-0.04）
10年長期金利 0.230%（+0.005）