2022/11/01 7:44 JST投稿
【米国】
為替(11月01日6時02分)
米ドル円(USDJPY) 148.66-148.74 (円)
ユーロ円(EURJPY) 146.84-147.01 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 0.9875-0.9881 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 170.46-170.65 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.1460-1.1468 (米ドル)
10月31日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積極的な取引は控えられた。一方で、日米の金融政策の違いから米ドル買いの優勢は続いている。
10月シカゴ購買部協会景気指数(PMI、結果:45.2、予想:47.2、前回45.7)は、予想外に低下し、パンデミックによる経済封鎖後の2020年6月以来で最低となった。さらに、10月ダラス連銀製造業活動指数(結果:-19.4、予想:-17.4、前回-17.2)では6ヵ月連続のマイナスが続き、弱い結果となったが、影響は軽微だった。
金融政策の影響を受けやすい2年債と10年債(長期金利)の利回りは、82日連続で逆転(逆イールド)しており、終値ベースでは2年債が4.487%、10年債が4.050%だった。
また、7-9月期ユーロ圏GDP(前期比、結果:0.2%、予想:0.2%、前回:0.8%)は、6四半期連続でプラスとなった。特に物価高による影響が大きく厳しい状況が続いている。10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、速報値、前年比、結果:10.7%、予想:10.3%、前回:10.0%)でも、1997年の統計開始以来で最高水準まで上昇し景気悪化への懸念が出ている。
米ドル・円(USDJPY)は、FOMCを控え大きな動きは抑制されるも米連邦準備理事会(FRB)の利上げが見込まれ堅調に値を上げ、この日の高値148.85円を付けた。上昇後は、機関投資家の持高調整による売りが出て小幅に値を下げると、148.60円を挟んだ動きが続いたが、小幅に値を戻し終値は148.71円となった。
ユーロ・米ドル(EURUSD)では、欧州の経済指標の弱い結果で物価高が意識されると欧州の景気後退懸念が出て、投資家心理が悪化した。ユーロ売りが優勢となり、10月25日の安値0.9873ドルまで値を下げる場面もあった。その後小幅に戻すも、0.9882ドルで終えている。
ユーロ・円(EURJPY)は、米ドル・円の上昇につられ、この日の高値147.75円まで値を上げた。その後は、欧州景気悪化懸念が強まり徐々に値を下げ、この日の安値146.55円を付け、終値は146.97円となった。
株式
NYダウ平均 USD 32,732.95 -128.85(-0.39%)
NASDAQ総合 USD 10,988.146 -114.306 (-1.02%)
S&P500 USD 3,871.98 -29.08(-0.74%)
10月31日の米株式市場のダウ工業株30種平均は7日ぶりに終値を下回った。前日まで6日連続で上昇し、2500ドル強上昇した影響からFOMCを前に利益を確定させる売りが優勢となった。長期金利の上昇も心理的に影響し、ハイテク株が中心に売られた一方で金融株や景気動向に業績が左右されにくいディフェンシブ株が買われている。
債券
米国債10年 4.050%(+0.04)
商品
NY原油(WTI) 1バレル=USD 86.53 -1.37(-1.56%)(12月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,640.70 -4.10(-0.25%)(12月渡し)
【日本】FOMCを控え狭い値動き続く
為替(17時)
10月31日の東京外国為替市場は、朝方は決済に向けた実需の買いが市場を支えたが、FOMCを控え大きな動きが出にくい状況だった。
米ドル・円は、朝方は企業の決済に向けた米ドル買いが入り上昇したが、FOMCを控えた機関投資家の持高の調整が入り小幅に値を下げた。その後は、米長期金利の上昇から徐々に持ち直し17時時点で148.01円となった。
ユーロ・米ドルは、大きな動きは出ず小幅な動きに留まったが、米長期金利の上昇に伴い徐々に値を下げた。欧州の景気後退懸念も意識されたことが大きく、17時時点では0.9929ドルで取引されている。
ユーロ・円は、朝方は決済に向けた買いが入り、この日の高値147.68円まで上昇したものの、FOMCを控え大きな動きは出ず147円台の狭い値動き中心となった。欧州の景気後退懸念から徐々に値を下げ、17時時点では146.96円だった。
債券
国債先物・22年12月限 148.77 (変化なし)
10年長期金利 0.240%(変化なし)