2022/11/03 7:44 JST投稿
【米国】
為替(11月03日6時06分)
米ドル円(USDJPY) 147.83-147.91 (円)
ユーロ円(EURJPY) 145.12-145.20 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 0.9816-0.9818 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 168.40-168.54 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.1391-1.1397 (米ドル)
11月2日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエル議長の会見後に米ドルが急落した。
まず、米連邦準備理事会(FRB)は予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%引き上げ、3.75-4.00%と公表した。利上げ幅は適切と示す一方で、今後の利上げペースについてはこれまでの金融引き締めの効果や経済・金融動向を考慮する方針を示した。この公表から利上げ幅の縮小に向かうとの観測が強まった。
その後、パウエル議長が会見で「引き締めが足りなければ1、2年後にインフレを抑制できていないことを実感する」と指摘。十分な引き締めの実施を行なわない場合、インフレが定着し雇用コストが増大する恐れがあると述べ、長期の利上げ観測が強まり長期金利が3.976%から4.113%に上昇した。
金融政策の影響を受けやすい2年債と10年債(長期金利)の利回りは、84日連続で逆転(逆イールド)しており、終値ベースでは2年債が4.611%、10年債が4.096%だった。
朝方に発表された10月米ADP雇用統計(結果:23.9万人、予想:17.8万人、前回20.8万人)は、7月以来で最大となった。前日に発表された9月雇用動態調査(JOLTS)同様に、健全な労働市場であることを証明しているが、FOMC公表を控え影響は軽微だった。
米ドル・円(USDJPY)では、FOMC公表までは様子見の姿勢が強く横ばいで推移したが、公表後に利上げ縮小観測の強まりから米ドルが売られ、この日の安値145.68円まで値を下げた。その後、パウエル議長の会見で利上げ継続の姿勢が示されると長期金利が上昇し、一転して値を戻し147.97円に回復し、終値は147.90円となっている。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、米ドル・円につられ値動きが高まった。FOMCとパウエル議長の会見に左右され、この日の高値0.9976ドルに上昇後、急激に低下しこの日の安値0.9813ドルまで値を下げ0.9818ドルで終えた。
ユーロ・円(EURJPY)は、大幅な値動きにはならなかったが、145.82円からこの日の安値145.04円まで下げた後にユーロ・米ドルの上昇につられ値を戻した。しかし、再び値を下げ終値は145.24円だった。
株式
NYダウ平均 USD 32,147.76 -505.44(-1.54%)
NASDAQ総合 USD 10,524.797 -366.049 (-3.36%)
S&P500 USD 3,759.69 -96.41(-2.50%)
11月2日の米株式市場のダウ工業株30種平均は3日連続で前日の終値を下回った。FRBが予想通りの利上げ幅が示されると長期金利が低下し、急激な買いが入った。しかし、パウエル議長の会見で長期の金融引き締めによる更なる利上げが示されると、長期金利が上昇し投資家心理が冷え込み一転して売りに転じている。終了直前に513ドル程まで値を下げ、3指数揃って値を下げ終えた。
債券
米国債10年 4.096%(+0.044)
商品
NY原油(WTI) 1バレル=USD 90.00 +1.63(+1.84%)(12月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,650.00 +0.30(+0.02%)(12月渡し)
【日本】FOMCを控え様子見の姿勢強まる
為替(17時)
11月2日の東京外国為替市場の米ドルは、朝方はFOMCを控えた機関投資家の持ち高調整が入った後、様子見の姿勢が強まり大きな動きは出なかった。
米ドル・円は、朝方にFOMCを控え機関投資家の持ち高調整で売りが先行し、148.37円から徐々に値を下げた。その後は大きな動きはなく147円前半で推移し、17時時点で147.34円となった。
ユーロ・米ドルでも、様子見の姿勢が強く0.98ドル後半の狭い値幅(レンジ)で取引が進んだ。欧州勢参加後は小幅に値を上げ、17時時点では0.9884ドルで取引されている。
ユーロ・円は、米ドル・円の動きにつられ朝方に値を下げ145.42円の安値を付けた以降は、様子見の姿勢が強かった。145円台の後半から半ばの狭い値幅で徐々に値を下げ、17時時点では145.67円となった。
債券
国債先物・22年12月限 148.80 (-0.06)
10年長期金利 0.245%(-0.005)