地区連銀総裁の発言や低調な長期債入札を受け米ドル買い進む

【米国】

為替(2023年2月10日  6時00分)
 米ドル円 USD/JPY 131.45 (円)
 ユーロ円 EUR/JPY 140.85 (円)
 ユーロ米ドル EUR/USD 1.0714 (米ドル)
 ポンド円 GBP/JPY 159.41 (円)
 ポンド米ドル GBP/USD 1.2118 (米ドル)

2月9日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルの買いが優勢となった。米リッチモンド連銀総裁が金融引き締めの維持が必要と発言したことなどを受けて米長期金利が上昇し、米ドル買いの理由とされた。また、この日の米30年債入札が低調な結果となったことから、債券価格の下落(金利の上昇)が意識され、米ドル買いの支援材料となった。なお、この日発表された新規失業保険申請件数(前回183千件、予想191千件、結果196千件)は市場予想を上回り、米雇用市場の悪化が意識される結果となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.48%、10年債が3.66%となっている。

米ドル・円(USD/JPY)は、130.79円で取引を開始。徐々に値を切り下げ一時130.34円まで下落した。その後はV字回復的に上昇すると引けにかけても強含み131.65円まで値を切り上げた。

ユーロ・米ドル(EUR/USD)は、1.0769ドルで始まった。取引時間の前半はユーロ買いが優勢となり一時は1.0791ドルまで上昇。しかし、その後は急速に反落し、ユーロは一転して1.0732ドルまで売られた。引けにかけても軟調に推移し、1.0714ドルで終えた。ポンドは、対米ドルで1.21172ドルとなっている。

ユーロ・円(EUR/JPY)は、140.62円から141.10円付近でもみ合ってはじまった。取引時間の後半にかけてはユーロがやや強含み、引けにかけては141.32円まで値を切り上げて取引を終えた。

株式
 NYダウ平均 USD 33,699.88      -249.13 (-0.73%)
 NASDAQ総合 USD 11,789.58      -120.94 (-1.02%)
 S&P500 USD 4,081.50      -36.36 (-0.88%)

2月9日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続落して取引を終えた。朝方はやや上昇して始まったものの、その後はほぼ一貫して売られる展開となった。米国では2022年10-12月期の決算が概ね一巡し、米企業の低調な業績を受けた決算後の売りが指数を下押ししている。また、AI(人工知能)チャットとの競合が懸念される検索大手アルファベットなどの下落が目立った。

債券・商品先物
 米国債10年 3.665% (+0.043)
 NY原油(WTI) USD/バレル 77.65 (-2.74%)
 NY金(COMEX) USD/オンス 1,872.70 (-0.83%)

【日本】 日銀総裁人事を巡り米ドル円は一時下落


為替(17時)
2月9日の東京外国為替市場は、日銀総裁人事の報道を巡って神経質な値動きとなった。一部通信社はこの日の午後、アベノミクスの転換を示唆する人選となった場合、自民党内での調整が難航すると報じた。これを受けて、市場では一時ドル円が下落した。その後は週明けの米物価指標などを見極めたいとの様子が強まった。

米ドル・円は、131.35円で始まると、朝方に一時131.83円まで上昇する場面があった。しかしその後は一転して米ドルを売る動きが優勢となり、130.88円まで下落。そのまま130.96円近辺で引けた。

ユーロ・米ドルは、1.0713ドルで始まった後、ほぼ一貫して上昇する展開となった。引けにかけてもユーロ買いの流れは変わらず、ほぼ高値近辺となる1.0753ドルで取引を終えた。

ユーロ・円は、売り買いが交錯する展開となった。朝方にユーロ買いが優勢となると、変動を伴いながら一時141.34円まで上昇。しかしその後は一転して下落基調となり、140.63円まで値を切り下げた。引けにかけては再び反発し140.82円で引けた。

債券
 10年長期金利 0.490% (+0.000)

この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00