米経済指標が軒並み上振れ、インフレ意識した米ドル買い進む

【米国】

為替(2023年2月16日  6時00分)
米ドル円    USD/JPY   134.12 (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD   1.0688 (米ドル)
ユーロ円    EUR/JPY   143.37 (円)
ポンド円    GBP/JPY   161.39 (円)
ポンド米ドル  GBP/USD   1.2034 (米ドル)

2月15日のニューヨーク外国為替市場では、日米金利差の拡大を意識した米ドル買いが続いた。この日発表された米小売売上高(前月比、前回-1.1%、予想1.7%、結果3.0%)やニューヨーク連銀製造業景気指数(前回-32.9、予想-18.2、結果-5.8)などが軒並み市場予想を上回り、市場では改めて米経済の底堅さが認識された。市場では根強いインフレが意識され、米長期金利が上昇している。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続。2年債が4.61%、10年債は3.80%まで水準を切り上げた。

米ドル・円(USD/JPY)は、133.69円で始まると堅調に推移し、一時134.36円まで上値を伸ばした。その後は短期的に利益確定の動きも見られ134.12円で取引を終えた。

ユーロ・米ドル(EUR/USD)は、1.0697ドルで取引を開始すると、やや軟調な地合いとなり、一時1.0661ドルまで売られる展開となった。その後は反発する動きを見せ、1.0688ドルで引けた。ポンドは、イングランド銀行が利上げペースを緩和するとの見方が広がったことから大幅に値を切り下げ、対米ドルで1.2034ドル近辺まで下落している。

ユーロ・円(EUR/JPY)は、143.01円始まると終始堅調な展開となった。一時は143.44円まで上昇する場面も見られ、143.37円で取引を終えている。

株式
NYダウ平均   USD 34,128.05   +38.78 (+0.11%)
NASDAQ総合  USD 12,070.59   +110.44 (+0.92%)
S&P500    USD 4,147.60    +11.47 (+0.28%)

2月15日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。米小売売上高やニューヨーク連銀製造業景気指数の良好な結果を受け、米国経済の底堅さが意識された。ハイテク関連のアップルやアルファベットが買われた一方、石油大手シェブロンなどのエネルギー株の売りが目立った。

債券・商品先物
米国債10年           3.804%   (+0.044)
NY原油(WTI)  USD/バレル  78.56    (-2.74%)
NY金(COMEX) USD/オンス   1,847.10  (-0.98%)
 

【日本】 日米金利差の拡大を意識した米ドル買い・円売り続く


為替(17時)
2月15日の東京外国為替市場では、米消費者物価指数(CPI)の発表後に米ドル買い・円売が進んだ反動から、朝方は短期的に利益を確定する動きが目立った。その後は改めて米長期金利の上昇に伴う日米金利差の拡大が意識され、再び米ドル買い・円売りが優勢となった。

米ドル・円は、133.09円で始まった後、一時は132.55円まで値を切り下げた。しかしその後は上昇に転じ、この日の高値圏となる133.44円で引けた。

ユーロ・米ドルは、1.0735ドルで取引を開始し、その後は徐々に下落する展開となった。一時は1.0745ドルまで上昇する場面が見られたものの、軟調な地合いは変わらず、1.0700ドルまで下落。1.0724ドルで取引を終えた。

ユーロ・円は、米ドル・円と近しい値動きとなった。142.87円で始まった後、一時は142.35円近辺まで下落。しかしその後は反発して順調に値を切り上げると、一時143.15円まで買われた。そのまま水準を維持し、143.10円で引けた。

債券
10年長期金利  0.502% (+0.003)

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