【米国】
為替（2023年2月1日 6時00分）
米ドル円 USD/JPY 128.94 (円)
ユーロ円 EUR/JPY 141.65 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0989 (米ドル)
ポンド円 GBP/JPY 159.51 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2378 (米ドル)
2月1日のニューヨーク外国為替市場では、FOMC（米連邦公開市場委員会）後のパウエルFRB（米連邦準備理事会）議長の記者会見を注視する展開となった。会見では「ディスインフレ（物価下落）の過程が始まった」、「（金融政策の）引き締め過ぎは望んでいない」などと発言。市場はこれらを、過度な利上げが行われる懸念の後退と解釈し、米長期金利が低下したことを受けてドルを売る動きが強まった。そうしたなか、ユーロは相対的に買われる展開となった。
債券市場では、パウエルFRB議長の発言を受けて米国債が買われる展開となり、短期・長期とも金利は低下。金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債（長期金利）の利回りを上回る現象（逆イールド）は継続しており、2年債が4.11%、10年債が3.41%となっている。
米ドル・円（USD/JPY）は、129.85円近辺で始まった後やや軟調に推移したが、FOMCの政策発表前後に再び高値129.87円まで上昇した。会見が始まるとその内容を受けて急速にドル売りが進み、安値128.55円を付けた。その後はやや反発しつつも、前日よりも円高となる128.94円近辺での展開となった。
ユーロ・米ドル（EUR/USD）は、FOMC後のパウエルFRB議長の発言を受けて大幅に上昇した。ユーロ買い・米ドル売りが優勢となり、一時1.1001ドルまで値を切り上げた。その後はやや膠着状態となり、1.0988ドル近辺で推移している。
ユーロ・円（EUR/JPY）は、売り買いが交錯しつつもユーロ買いにつられる形で上昇を続けた。午前6時時点では、この日の高値近辺となる高値141.78円で推移している。
株式
NYダウ平均 USD 34,092.96 +6.92 (+0.02%)
NASDAQ総合 USD 11,816.32 +231.77 (+2.00%)
S&P500 USD 4,119.21 +42.61 (+1.05%)
2月1日の米株式市場のダウ工業株30種平均は小幅高となった。FOMC後の記者会見において、パウエルFRB議長の発言がややタカ派の調子を弱めたことから米長期金利が低下し、株式市場は上昇した。特に金利感応度の高いハイテク株などが買われ、NASDAQ総合指数の上昇が目立った。一方、割安銘柄が多いダウ工業株30種平均は前日比ほぼ横ばいで取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 3.422% (-0.087)
NY原油（WTI） USD/バレル 76.71 (-2.74%)
NY金（COMEX） USD/オンス 1,967.10 (+1.12%)
【日本】FOMC公表を前に様子見、ユーロが一時強含む
為替（17時）
2月1日の東京外国為替市場では、朝方は2日のECB（欧州中央銀行）理事会を前にユーロ買いが目立つ展開となったが、上げ一巡後は一転して円買いが優勢となった。FOMC後のパウエル議長による記者会見が控えていることもあり、ポジションを傾けにくい状況が意識された。
米ドル・円は、130.10円で始まり、朝方は一時安値129.86円まで下落する場面があった。その後はほぼ一貫して円売り・ドル買いの傾向が続き、午後には高値130.41円を付けた。後半には一転してドル売り・円買いが優勢となり、17時時点では129.95円で引けた。
ユーロ・米ドルは、1.0862ドル近辺で始まった後、その日の安値となる1.0852ドルまで下落した。その後はユーロを買う動きが続き、17時時点ではこの日の高値近辺となる1.0888ドルを付けた。
ユーロ・円は、始値129.92円で始まった後、大きく値を下げて安値129.87円を付けた。しかし、正午頃からユーロ買いが優勢となると、一時は高値130.02円まで急速に上昇。ところが、その後は一転して下落に転じ、17時時点では130.02円を付けた。
債券
国債先物 23年3月限 146.7 (+0.00)
10年長期金利 0.487% (-0.007)