根強いインフレ示す統計発表を受け、米ドル買い強まる

【米国】

為替(2023年2月25日  6時00分)
米ドル円     USD/JPY  136.495  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.05455  (米ドル)
ユーロ円     EUR/JPY   143.939  (円)
ポンド円     GBP/JPY   162.934  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.19381  (米ドル)
 
2月24日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル買い・円売りが優勢となった。この日発表された米個人消費支出(PCE)物価指数(前年比、前回4.4%、予想4.3%、結果4.7%)は市場予想を上回り、インフレ懸念の高まりから米長期金利が上昇。日米金利差の拡大が意識され、米ドル買い・円売りの圧力が強まった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.79%、10年債が3.95%となっている。
 
米ドル・円(USD/JPY)は135.67円で取引を開始し、一時は136.52円まで上昇。引けにかけても堅調な展開が続き、136.50円で取引を終えた。
 
ユーロ・米ドル(EUR/USD)は1.0566ドルで始まると、概ね横ばいで推移した。高値1.0576ドルと安値1.0536ドルの間で上下し、1.0546ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.1938ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ・円(EUR/JPY)は米ドル円と近しい値動きとなった。143.35円で始まると上昇基調を続け、一時144.01円まで値を切り上げた。143.94円で取引を終えている。
 
株式
NYダウ平均   USD  32,816.92  -336.99 (-1.02%)
NASDAQ総合USD  11,394.94  -195.46 (-1.69%)
S&P500      USD  3,970.04   -42.28  (-1.05%)
 
2月24日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反落。PCE物価指数の結果を受けて米長期金利が上昇し、株式相場にとっては逆風となった。個別ではマイクロソフト、アップル、アマゾンなどの金利感応度の高いハイテク関連銘柄の売りが目立ったほか、B787の納入停止を発表したボーイングの下落も大きかった。
 
債券・商品先物
米国債10年                3.951%  (+0.070)
NY原油(WTI) USD/バレル  76.32   (+0.86%)
NY金(COMEX)USD/オンス 1,817.10 (-0.70%)
 

【日本】 植田日銀総裁候補の所信聴取を巡り売り買い交錯

 
為替(17時)
2月24日の東京外国為替市場では、植田日銀総裁候補の所信聴取を注視する展開となった。所信聴取の前後では思惑が交錯。米ドル円は一時振れ幅を拡大する場面があった。植田氏は足元の物価に前向きな兆候が見え始めているとしながらも、「金融緩和の継続が適当」との見解を示した。ロンドン市場が始まると、米長期金利の上昇なども支えとなり、米ドル買い・円売りが優勢となった。
 
米ドル・円は134.70円で始まると、朝方に一時134.06円まで下落する場面があった。しかし、取引時間終盤には上昇に転じ、この日の高値圏である135.07円で取引を終えた。
 
ユーロ・米ドルは1.0596ドルで始まると、その後は方向感なく推移した。夕方にかけてはやや弱含み、1.0589ドルで引けた。
 
ユーロ・円は米ドル円と近しい動きとなり、142.72円で始まると一時は142.15円まで下落。引けにかけて強含み、143.02円で取引を終えた。
 
 
債券
10年長期金利 0.501% (+0.002)
 

【注目の市場イベント】
2月28日:鉱工業生産(前年比)(速報)   、S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
3月1日:米ISM製造業景気指数
3月2日:米新規失業保険申請件数
3月4日:米ISM非製造業景気指数
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