米連銀総裁の発言受け安心感も、米ドル円は方向感なく推移

【米国】

為替(2023年3月3日  6時00分)
米ドル円     USD/JPY  136.732  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.05976  (米ドル)
ユーロ円     EUR/JPY   144.9    (円)
ポンド円     GBP/JPY   163.4    (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.19432  (米ドル)

3月2日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアは方向感のない展開に終始した。この日、アトランタ連銀総裁は次回FOMC(米連邦公開市場委員会)での0.25%の利上げに賛成するとの意見を述べたと伝わり、利上げ幅に対する市場の不透明感を払拭した。一方、同日発表された新規失業保険申請件数(前回192千人、予想194千人、結果190千人)は市場予想を下回り、改めて労働需給の逼迫が意識される場面もあった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.89%、10年債が4.05%となっている。

米ドル・円(USD/JPY)は136.80円で取引を開始。一時は137.10円まで上昇する場面があった。しかし、積極的に手掛ける材料は乏しく、136.73円まで戻して引けた。

ユーロ・米ドル(EUR/USD)は1.0606ドルで始まると、高値1.0615ドルと安値1.0577ドルの範囲で推移。1.0598ドルで取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.1943ドル近辺での取引となっている。

ユーロ・円(EUR/JPY)は145.09円で始まり、一時は145.17円まで上昇した。しかし、取引時間後半にはやや値を切り下げ、安値144.78円まで下落。144.90円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,003.57   341.73 (+1.05%)
NASDAQ総合  USD  11,462.98   83.50  (+0.73%)
S&P500       USD  3,981.35     29.96  (+0.76%)

3月2日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。米長期金利が目立って上昇するなか、株式相場は意外高の展開。次回FOMCでの利上げ幅を巡る不透明感の払拭が、株式の買いを後押ししたようだ。個別では、市場予想を上回る決算を発表したソフトウェア大手セールスフォースなどが上昇した一方、投資家向け説明会の内容が失望されたEV(電気自動車)大手テスラなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                   4.059%  (+0.067)
NY原油(WTI)   USD/バレル  77.88    (+0.20%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,842.1  (-0.07%)
 

【日本】 米長期金利の先高観から一時米ドルが買われる


為替(17時)
3月2日の東京外国為替市場では、米長期金利の上昇を受けて米ドルが買われる展開となった。米10年債利回りは4%を超えて推移。根強いインフレへの警戒感が広がっている。また、この日は高田日銀審議委員が大規模緩和を継続する必要性に言及し、将来的な日米金利差の拡大が意識された。ただし、夕方にかけては短期的な反動から米ドル買いはやや一服した。

米ドル・円は136.13円で取引を開始。日中は堅調に推移し、一時は136.87円まで値を切り上げた。しかし、夕方にかけては反落する展開となり、136.29円まで下落して引けた。

ユーロ・米ドルは終始軟調に推移した。1.0670ドルで始まると、時間とともに値を切り下げ、一時は1.0626ドルまで下落。1.0639ドルで取引を終えた。

ユーロ・円は米ドル円と近しい値動きとなった。145.21円で取引を開始し、一時は145.57円まで上昇。しかし、夕方にかけては値を切り下げる展開となり、144.99円まで下落して引けた。

債券
10年長期金利 0.492% (-0.011)

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