今晩の雇用統計を控えて小動き、米金利低下も米ドルの重石に

【米国】

為替(2023年3月10日  6時00分)
米ドル円        USD/JPY   136.11  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0580  (米ドル)
ユーロ円        EUR/JPY   144.01  (円)
ポンド円        GBP/JPY   162.29  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.1921  (米ドル)

3月9日のニューヨーク外国為替市場では、10日発表の米雇用統計を控えて小動きとなった。この日発表された新規失業保険申請件数(前回190千件、予想194千件、結果211千件)は市場予想を上回り、米労働市場で雇用の調整が進んでいることが示された。これを受けて一時は米ドル売りが進んだものの、一段と売り進む動きは限定的だった。また、米長期金利が低下したことも米ドルには重石となっている。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.87%、10年債が3.90%となっている。

米ドル円は136.28円で取引を開始。新規失業保険申請件数の内容を受けて135.95円まで下落する場面があった。その後は小動きに終始し、136.11円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0571ドルで始まると、徐々に値を切り上げる展開。一時は1.0591ドルまで上昇し、1.0580ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.1921ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は米ドル円と同じく方向感のない展開となった。144.06円で取引を開始すると、取引時間前半に143.63円まで下落。その後は持ち直して一時144.28円まで上昇し、144.01円で取引を終えた。


株式
NYダウ平均     USD  32,254.86   -543.54 (-1.66%)
NASDAQ総合   USD  11,338.35   -237.66 (-2.05%)
S&P500           USD  3,918.32     -73.69  (-1.85%)

3月9日の米株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落となった。特にJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの銀行株を筆頭に全面安の展開。一部の米地方銀行の信用不安を受けて、市場では投資家心理が悪化した。この日は、暗号通貨関連企業向けにサービスを提供していた米シルバーゲート・キャピタルが、銀行事業の清算を発表している。また、10日に発表予定の米雇用統計を前に、予想を上回る結果への警戒感も相場の重石となったようだ。一方、半導体大手インテルは逆行高となった。

債券・商品先物
米国債10年                            3.9091%  (-0.081)
NY原油(WTI)    USD/バレル  75.60    (-1.15%)
NY金(COMEX)   USD/オンス  1,835.00  (+0.92%)
 

【日本】 重要イベントを控えてポジション調整の米ドル売りが優勢

為替(17時)
3月9日の東京外国為替市場では、米ドルの売りが目立つ展開となった。週末に米雇用統計などの重要イベントが控えており、ここ数日で進んだ米ドル買いのポジションを一旦手仕舞う動きが優勢となったようだ。また、10日には黒田日銀総裁による最後の金融政策決定会合も予定されている。

米ドル円は137.36円で取引を開始すると、終始軟調に推移した。一時は136.58円まで水準を切り下げ、そのまま136.84円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0545ドルで始まると、取引時間前半は横ばいで推移。引けにかけて強含み、この日の高値圏となる1.0556ドルで引けた。

ユーロ円は144.85円で取引を開始すると、徐々に値を切り下げる展開となった。一時は144.13円まで下落。引けにかけてはやや持ち直し、144.45円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.499% (-0.003)

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