米金利低下を受け米ドル売り、3月FOMCで利上げ見送りの見方が台頭

【米国】

為替(2023年3月14日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  133.19  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0728  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   142.91  (円)
ポンド円      GBP/JPY   162.29  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2183  (米ドル)

3月14日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル売り・ユーロ買いが優勢の展開となった。一連の金融システム不安の問題を受けて、FRB(米連邦準備理事会)は3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを見送るとの見方が台頭。米金利水準が低下し、米ドルの売り要因となった。なお、14日には消費者物価指数(CPI)(前年比)の発表も控えるなか、材料に一喜一憂しやすい状況となっている。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.98%、10年債が3.57%となっている。

米ドル円は132.55円で取引を開始。一時は134.86円まで上昇したが、引けにかけてはやや押し戻され、133.19円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0696ドルで始まると堅調に推移した。一時は1.0749ドルまで上昇する場面も見られた。その後はやや下落したものの1.0728ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2183ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円はユーロドルに近い値動きとなった。141.77円で取引を開始すると底堅く推移。一時143.51円まで上昇した。引けにかけてはやや押し戻され、142.91円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD   31,819.14   -90.50 (-0.28%)
NASDAQ総合  USD   11,188.84   49.95 (+0.45%)
S&P500        USD    3,855.76   -5.82 (-0.15%)

3月14日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。金融システムを巡る不安の高まりから、銀行セクターの銘柄が幅広く下落。一方、FRBによる利上げ見送りの観測から、金利感応度の高い成長株などの株価を支えた。個別ではシティ・グループやウェルズファーゴなどが売られた一方、マイクロソフトやアップルなど買いが目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.5751%  (-0.128)
NY原油(WTI)   USD/バレル     74.63  (-2.67%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   1,917.40  (+2.68%)

【日本】 米金融不安を注視する展開が継続、米ドルは上値が重い


為替(17時)
3月14日の東京外国為替市場では、米金融業界の信用不安問題や米長期金利の動向を踏まえて神経質な展開となった。市場では米SVB(シリコンバレーバンク)の破綻をきっかけとした金融システム不安が広がっていたが、米当局が預金を全額保護すると発表した。ただ、一連の金融不安を受けて、市場では3月のFOMCでの50ベーシスポイントの利上げの可能性がほぼなくなり、米金利の水準は低下。米ドルの下押し圧力となった一方、ユーロはやや買われる展開となった。

米ドル円は133.85円で取引を開始。一時は135.03円まで上昇したが、その後は米金利水準の低下もあって押し戻され、134.51円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0692ドルで始まり、一時は1.07ドルまで下落した。しかし、昼頃にかけては大幅に上昇し、一時1.0737ドルをつけた。そのまま堅調に推移し、1.0725ドルで引けた。

ユーロ円は変動を伴いながらも徐々に水準を切り上げる展開となった。143.16円で取引を開始すると、一時は142.93円まで下落。しかし、午後にかけては反発し、144.27円まで上昇して取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.301% (-0.103)

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