【今週のハイライト】日銀の利上げ観測の後退を受けて全般で円売りが優勢となった

為替(2026年7月3日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   161.12円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1433(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   184.22(円)
ポンド円          GBP/JPY   215.05(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3345(米ドル)

 
米ドル円
29日(月)は、早朝に161.88円まで上値を伸ばしたが、25日高値の161.95円が目先のレジスタンスとして意識されたことで、売り戻しが優勢となり東京仲値にかけては161.72円まで売り戻された。その後は下げ渋ったものの、161円台後半での小幅なもみ合いとなりわずかに買いが優勢となった。日本政府が7月に策定する経済財政運営と改革の基本方針では、物価高の抑制を狙って追加利上げを志向する日銀をけん制するとみられている。日銀による早期利上げ観測が後退する中で、全般で円売りが優勢となった。ただ、162円を前にして為替介入への警戒感は高まっており積極的に買い進める展開とはならなかった。
 
30日(火)は、東京仲値にかけて買いが強まると162.40円まで上値を伸ばした。その後は、政府・日銀による為替介入への警戒感から伸び悩んだものの、162円を割り込むことはなく15時過ぎには162.41円までわずかに上値を更新した。その後は再び伸び悩んだものの、下値も限定的だった。NY勢参入後には162.01円まで下押す場面もあったが、すぐに買い戻された。JOLTS求人件数が市場予想を上回ったこともドル買いを支え、午前1時台には162.67円まで上値を伸ばした。もっとも、政府・日銀による為替介入への警戒感などからその後は伸び悩んだ。
 
1日(水)は、米金利の先高感などを背景にドル買いの流れになるとじり高に推移し、12時台には162.84円まで上値を伸ばした。買い一巡後には162.56円まで売り戻される場面もあったが、底堅く推移し162.70円を挟んで小幅に揉みあう展開が続いた。ウォーシュFRB議長によるECBフォーラムでの発言をきっかけに、米10年債利回りが低下すると全般でドル売りが優勢となり、23時前には162.29円まで下値を拡大した。ただ、前日安値の162.05円が目先のサポートとして意識されると下げ渋り、引けまでには162.62円まで買い戻された。
 
2日(木)は、162.50円台を中心とした小幅なレンジ内でのもみ合いが続いていたが、午後になると6月米雇用統計の発表を前にした調整売りが優勢となった。売りが続き162円台を割り込むと、為替介入への警戒感が急速に高まり一時161.12円まで下値を拡大した。売り一巡後には下げ渋ったが、上値は重たかった。米労働省が発表した6月米雇用統計非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったほか、過去2か月分の数値が下方修正された。米FRBが7月利上げに踏み切るとの観測が後退すると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行し160.62円まで下値を拡大した。ただ、依然として米利上げは意識されており売り一巡後には下げ渋った。
 
ユーロドル
29日(月)は、手掛かり材料に欠ける中で1.1385ドル台を中心に小幅なレンジ内でのもみ合いが続いた。欧州勢が参入すると独長期金利が上昇したこともありユーロ買いが優勢となり16時前には1.1415ドルまで上値を伸ばした。ただ、買いの勢いは続かず買い一巡後には伸び悩んだ。月末・四半期末が近づく中でユーロ買いのフローが目立った。午前2時前には1.1430ドルと日通し高値を更新した。ECB主催の国際金融会議を前に、要人の発言を確認したい向きも強く、ポジション調整が優勢となった。
 
30日(火)は、前日に上昇した反動から売り戻しが優勢となった。ドル円が上昇したこともあり、ドル買いが優勢となり15時前には1.1382ドルまで下押した。その後は1.1409ドルまで下げ渋ったものの、上値は重たく伸び悩んだ。アジア時間に1.1382ドルの安値を付けた後は、下げ渋りじり高に推移した。月末・四半期末のロンドン・フィキシングに絡んだドル売りフローが観測されると、一時1.1436ドルまで上値を伸ばした。ただ、フィキシング通過後は米長期金利の上昇などを背景にドルの買戻しが強まると1.1412ドルまで売り戻された。
 
1日(水)は、対円でドル買いが優勢となるとユーロドルでもドル買いが優勢となり12時台には1.1401ドルまで下押した。売り一巡後には下げ渋ったものの、戻りは鈍く再び売りが優勢となると、16時台には1.1393ドルまで下値を拡大した。欧州時間発表の6月ユーロ圏消費者物価指数速報値が市場予想を下回ったことで、ユーロ売りが先行し1.1361ドルまで下値を拡大した。ただ、ウォーシュFRB議員の発言から全般でドル売りが優勢となると1.1411ドルまで買い戻された。
 
2日(木)は、東京市場ではわずかにドル買いが優勢となったが、大きな方向感は出にくかった。ただ、午後以降は対円でドル売りが優勢となったこともあり、ユーロドルでは買いが進み1.1409ドルまで上値を伸ばした。米雇用統計の下振れを受けてユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1473ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。もっとも買い一巡後にはじりじりと上値を切り下げ1.1426ドルまで売り戻された。米10年債利回りは一時4.45%まで低下した。
 
ユーロ円
29日(月)は、早朝に184.32円まで上値を伸ばしたものの手掛かり材料に欠ける中で184.20円前後での小幅なレンジ内での取引が中心となった。欧州勢参入後にはユーロドルの上昇につれて買いが優勢となり、184.67円まで上値を伸ばした。もっとも欧州金利の上げ幅が限られると、ユーロ円の買いの勢いも弱まった。
 
30日(火)は、ドル円が上昇したタイミングで185.36円まで上値を伸ばした。その一方でユーロドルが下落した影響も同時に受けたことで、売り戻しが優勢となり、14時過ぎには184.67円まで下押した。もっともユーロドルが下げ渋ると、ユーロ円も下げ渋り小幅にもみ合った。
 
1日(水)は、ドル円が上昇した半面でユーロドルが下落し両方の影響を受けたことで、ユーロ円は方向感が出にくい展開となった。わずかにユーロ売りが優勢となり、じり安に推移し、16時過ぎには185.32円まで下押した。
 
2日(木)は、全般で方向感が出にくい中で、185円を挟んで小幅にもみ合った。午後になるとドル円の下落が加速したことにつれて16時前には183.76円まで下値を拡大した。その後は下げ渋ったものの、引き続き上値は重たい状態が続いた。
 
6月29日 9時00分 ~7月3日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円  USD/JPY  160.62~162.84(円)
ユーロドル EUR/USD   1.1361~1.1473(ドル)
ユーロ円  EUR/JPY  183.76~185.86(円)
ポンドドル GBP/USD   1.3212~1.3384(ドル)
ポンド円  GBP/JPY  213.40~216.07(円)
 
株式
29日(月)は、人工知能投資の収益性を巡る懸念などから、下落していたハイテク関連株に買戻しが入り、相場を押し上げた。この日からNYダウ平均の構成銘柄に加わったアルファベットが5%近く急騰した。またイーロン・マスク氏が率いるスペースX社は7%超上昇した。
 
30日(火)は、人工知能(AI)への成長期待から、AI・半導体関連株などを中心に買いが優勢となった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%近く上昇した。アドバンスト・マイクロ・デバイセズは7%超上昇した。
 
1日(水)は、前日に上昇した人工知能・半導体関連株を中心に利益確定目的の売りが先行し他ものの、売り一巡後は買戻しが優勢となった。NYダウ平均は一時420ドル超上昇した。ただ、引けにかけては再び売りが強まり、下げに転じた。
 
2日(木)は、米雇用統計非農業部門雇用者数が市場予想を下回る結果となったことを受けて、FRBの早期利上げ観測が後退すると、株買いが優勢となった。アップルやアムジェン、マクドナルドなどが買われ相場を押し上げた。その半面でキャタピラーやシスコシステムズなどは売られ、相場の重しとなった。

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