良好な経済指標やECB高官発言を受けユーロ買いが進む

【米国】

為替(2023年3月28日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  131.55  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0799  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   142.01  (円)
ポンド円          GBP/JPY   159.88  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2230  (米ドル)
 
3月27日のニューヨーク外国為替市場ではユーロ買いが優勢となった。この日発表された3月のドイツIfo企業景況感指数(前回91.1、予想91.0、結果93.3)が市場予想を上回り、ユーロ買いの材料とされた。また、ECB(欧州中央銀行)理事が声明に追加利上げの合図を含めるよう主張していたと伝わり、更なる利上げが行われる可能性が投資家から意識されたこともユーロを押し上げた。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.99%、10年債が3.53%となっている。
 
米ドル円は131.71円で取引を開始すると、概ね横ばいで推移。一時は131.33円まで売られる場面もあったが持ち直し、131.56円で取引を終えた。
 
ユーロドルは堅調に推移した。1.0773ドルで始まると時間とともに水準を切り上げ、一時は1.0804ドルまで上昇。そのまま1.0797ドル近辺で引けた。ポンドは、対米ドルで1.2282ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円も徐々に水準を切り上げる展開となった。141.89円で取引を開始すると、一時は142.22円まで上昇。終盤はやや勢いを失ったが、142.02円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  32,432.08   +194.55 (+0.60%)
NASDAQ総合  USD  11,768.84   -55.11   (-0.47%)
S&P500            USD   3,977.53    +6.54   (0.16%)
 
3月27日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸。経営破綻したシリコンバレーバンクを地方銀行のファースト・シチズンズ・バンクが買収すると伝わり、米金融システムに対する不安が和らいだ。個別では検索大手アルファベットの下落が目立った一方、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの大手銀行株の上昇が際立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.5346%  (+0.16)
NY原油(WTI)   USD/バレル    72.81  (+5.12%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,953.8  (-1.51%)
 
 

【日本】 米金利や欧州市場を注視、米ドル円は131円台を回復

 
為替(17時)
3月27日の東京外国為替市場では、米金利や海外株式相場を見ながらの展開となった。朝方は米金利が上昇したことを受けてやや米ドル買いが進む場面があった。ただし、米国・欧州での金融システム不安は根強く、リスク回避の円買いも根強さを見せた。取引時間後半には、欧州株式市場が上昇で始まったことで、リスクオンの動きに伴う円売りがやや優勢となり、米ドル円は131円台まで回復した。
 
米ドル円は堅調に推移した。130.8円で取引を開始すると、午前中は売り買いが交錯する展開となった。午後になると米ドル買い・円売りが優勢となり、一時は131.37円まで上昇。引けにかけてはやや押し戻され、131.08円で取引を終えた。
 
ユーロドルは概ね横ばいで推移した。1.0778ドルで始まると、高値1.0782ドルと安値1.0745ドルのレンジでの変動が続いた。1.0767ドルで取引を終えている。
 
ユーロ円は変動を伴いながら水準を切り上げる展開となった。140.97円で取引を開始すると、一時は141.55円まで上昇。141.13円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.290% (+0.019)

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