米物価指標の鈍化で追加利上げ観測後退、米ドル売りが進行

【米国】

為替(2023年4月1日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  132.82  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0843  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   144.03  (円)
ポンド円         GBP/JPY   163.77  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2330  (米ドル)

3月31日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル売りが優勢となった。2月のPCE(米個人消費支出)物価指数の伸び率が市場予想を下回り、FRB(米連邦準備理事会)による追加利上げの見方が後退した。一方、3月のユーロ圏の消費者物価指数の上昇率も鈍化し、ユーロの売り材料とされた。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.02%、10年債が3.46%となっている。

米ドル円は133.08円で取引を開始。取引時間前半には一時133.32円まで上昇した。ただ、その後は水準を切り下げると、一時は132.62円まで下落。132.83円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0888ドルで始まると、すぐに1.0913ドルまで上昇した。しかし、その後は一転して下落基調となり1.0837ドルまで下落。安値近辺となる1.0844ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2330ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は144.89円で取引を開始。その後はほぼ一貫して軟調に推移し、この日の安値近辺となる144.04円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,274.15   +415.12 (+1.26%)
NASDAQ総合   USD  12,221.91   +208.44 (+1.74%)
S&P500           USD   4,109.31    +58.48 (+1.44%)

3月31日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸。2月の米PCE物価指数の伸び率が市場予想を下回り、金利水準が低下したことが株価を押し上げる材料となった。電気自動車大手テスラや検索大手アルファベットなどが上昇した一方、半導体大手マイクロン・テクノロジーの下げが目立った。

債券・商品先物
米国債10年                                 3.4695%  (-0.081)
NY原油(WTI)     USD/バレル     75.67  (+1.74%)
NY金(COMEX)   USD/オンス    1,986.20  (-0.57%)
 

【日本】 リスクオンでやや円売り進むも、米物価指数の発表待ち

為替(17時)
3月31日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは大きな方向感なく推移した。各国の主要株式相場が堅調に推移していることを受けて、為替市場でもリスクテイクに伴って円はやや売られやすい状況。ただし、FRBがインフレ指標として注目するPCE物価指数の発表を控え、積極的に米ドルを買い進む動きは限定的だった。

米ドル円は132.87円で取引を開始。売り買いが交錯する展開となり、一時は132.70円まで下落した。その後は上昇に転じ、一時133.60円まで水準を切り上げた。133.48円で取引を終えた。

ユーロドルは軟調に推移した。1.0902ドルで始まると、徐々に水準を切り下げ、一時は1.0873ドルまで下落。そのまま安値近辺となる1.0890ドルで引けた。

ユーロ円は144.86円で取引を開始すると、一時は145.68円まで上昇した。しかしその後は反落し、一時は144.56円まで下落。引けにかけてはやや値を戻し、145.36円で取引を終えた。

債券
10年長期金利   0.325% (+0.004)
 

【注目の市場イベント】
4月3日:米ISM製造業景気指数
4月5日:米ISM非製造業景気指数
4月7日:米非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)、失業率
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