米ドル円は乱高下、米金融不安や良好な米経済指標など材料が入り混じる展開に

【米国】

為替(2023年4月27日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  133.66  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1041  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   147.56  (円)
ポンド円         GBP/JPY   166.57  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2464  (米ドル)

4月26日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル円が乱高下する展開となった。米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクの経営不安を受けて、リスク回避の観点から円が買われた。一方、この日発表された3月の米耐久財受注(前月比)(速報)(前回-1.0%、予想0.8%、結果3.2%)が良好な内容だったことを受けて米長期金利が上昇し、日米金利差拡大を意識した米ドル買いが進む場面もあった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.94%、10年債が3.44%となっている。

米ドル円は133.62円で取引を開始。一時は133.02円まで大幅に下落したが、その後は反発に転じて133.88円まで上昇した。引けにかけては押し戻され、133.67円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1054ドルで始まると、一時は1.1095ドルまで上昇する場面があった。ただし、勢いは続かずその後は軟調に推移。1.1042ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2464ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は売り買いが交錯する展開となった。147.70円で取引を開始すると、取引時間前半に147.19円まで下落した。その後は一転して147.83円まで上昇したが、徐々に押し戻されて147.56円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,301.87   -228.95 (-0.68%)
NASDAQ総合  USD  11,854.35    55.19 (+0.47%)
S&P500          USD   4,055.99    -15.64 (-0.38%)

4月26日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。朝方はソフトウェア大手マイクロソフトの良好な決算を受けて上昇したものの、その後は米金融セクターの信用不安問題により投資家心理が悪化し、軟調に推移した。個別では電子商取引大手アマゾンや半導体大手エヌビディアなどの上昇が目立った一方、電気自動車大手テスラや製薬大手メルクなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                                    3.4485%  (+0.048)
NY原油(WTI)    USD/バレル     74.30  (-3.59%)
NY金(COMEX)  USD/オンス      1,996.00  (-0.42%)
 

【日本】 米・欧経済指標の結果を受けてユーロ買いが優勢

為替(17時)
4月26日の東京外国為替市場では、ユーロを積極的に買う動きが目立った。前日に発表された米消費者信頼感指数が市場予想を下回った一方、欧州では独・仏の消費者信頼感指数が良好な結果となり、米国・欧州間での金融政策の違いを意識したユーロ買い・米ドル売りが進んだ。また、ユーロ・米ドルは節目の1.1000ドルを突破したことも、取引を勢い付けた。

米ドル円は133.72円で取引を開始。その後は徐々に上値を切り下げる展開となった。一時は133.79円まで上昇する場面も見られたものの、取引時間後半には133.40円まで下落し、133.54円で取引を終えた。

ユーロドルは堅調に推移した。1.0978ドルで始まると、ほぼ一貫して水準を切り上げる展開となり、夕方には1.1000ドルを回復。1.1042ドルまで上昇して引けた。

ユーロ円は146.80円で取引を開始。午前中は一時146.46円まで下落する場面があったものの、その後は反発する展開となった。取引時間終盤にかけて一段と強含み、147.45円まで上昇して取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.458% (-0.017)

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