堅調な米経済指標を受けて一時米ドル買いが進むも、その後は小休止

【米国】

為替(2023年4月28日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  133.96  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1025  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   147.63  (円)
ポンド円      GBP/JPY   167.07  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2491  (米ドル)

4月27日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルの買いがやや一服する展開となった。この日発表された1~3月期の米PCEコアデフレータ(前期比年率)(速報、前回4.4、予想4.6、結果4.9)が市場予想を上回り、これを受けてインフレ懸念の根強さが意識された。米長期金利が上昇したことで一時は急速な米ドル買いが進んだが、その後はやや落ち着きを取り戻した。対ユーロでも同様にユーロ売り・ドル買いが進行する場面もあったが、ユーロ圏での根強い利上げ観測からユーロの下値は堅かった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.06%、10年債が3.52%となっている。

米ドル円は133.90円で取引を開始すると、直後に一時134.20円まで水準を切り上げた。しかし、その後は軟調に推移し、133.82円まで下落。引けにかけてはやや反発し、133.96円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1013ドルで始まると、取引時間前半に一時1.0992ドルまで下落する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を回復し、1.1026ドルまで上昇して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2491ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は147.45円で取引を開始すると、徐々に下値を切り上げる展開となった。一時は147.38円まで下落する場面もあったが、夕方にかけては堅調に推移し、147.79円まで上昇。147.63円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,826.16   524.29 (+1.57%)
NASDAQ総合  USD  12,142.24   287.88 (+2.43%)
S&P500        USD    4,135.35    79.36 (+1.96%)

4月27日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。決算発表を受けて主要なハイテク関連銘柄に買いが入り、相場の支えとなった。個別ではソーシャルメディア大手メタ・プラットフォームズや電子商取引大手アマゾンなどが上昇した一方、製薬大手アッビィや半導体大手オン・セミコンダクターなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.5233%  (+0.075)
NY原油(WTI)   USD/バレル    74.77  (+0.63%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,996.80  (+0.04%)
 

【日本】 堅調な株式相場などを受け、リスクオンの円売りが優勢


為替(17時)
4月27日の東京外国為替市場では、円売りが優勢の展開となった。東京や上海の株式相場が底堅く推移したことを受けて、リスクオンに伴う円売りがやや進行。米ドル円は米長期金利の上昇も支えとなり、徐々に値を切り上げた。ただし、翌日の日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて様子見ムードも強く、積極的に上値を追う様子は見られなかった。

米ドル円は133.58円で取引を開始。朝方には一時133.39円まで下落する場面があったものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。夕方には133.94円まで上昇し、そのまま133.88円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1040ドルで始まると底堅く推移した。取引時間後半には一時1.1064ドルまで上昇。終盤にはやや押し戻されたものの、1.1053ドルで引けた。

ユーロ円は米ドル円に近い値動きとなった。147.45円で取引を開始すると、朝方に一時147.33円まで下落。その後は堅調に推移し、147.95円まで上昇して取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.455% (-0.003)

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