市場予想を上回る米ISM製造業景気指数を受けて米ドル買いが進行

【米国】

為替(2023年5月2日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  137.49  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0976  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   150.92  (円)
ポンド円         GBP/JPY   171.78  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2492  (米ドル)

5月1日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが上昇する展開となった。この日発表されたISM製造業景気指数(前回46.3、予想46.7、結果47.1)は市場予想を上回ったことから米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが進んだ。また、欧州は祝日とあって市場参加者が少なく、ユーロ米ドルは特に値幅が大きくなりやすかった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.00%、10年債が3.42%となっている。

米ドル円は136.75円で取引を開始。朝方から堅調に推移すると、一時は137.54円まで上昇した。取引時間後半にかけてはやや上値が重くなったものの、そのまま137.49円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1033ドルで始まると、大幅に下落する展開となった。一時は1.1036ドルまで上昇したものの、一転して1.0965ドルまで下落。節目の1.1000ドルを下回る1.0977ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2492ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は150.92円で取引を開始すると、一時は150.64円まで下落する場面があった。しかし、その後は底堅さを見せる展開となり、150.93円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均      USD  34,051.70   -46.46 (-0.14%)
NASDAQ総合    USD  12,212.60   -13.97 (-0.11%)
S&P500            USD    4,167.87    -1.60 (-0.04%)

5月1日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反落した。市場予想を上回る米経済指標を受けて米長期金利が上昇し、ハイテク関連の一角が売られたことが株式相場の重石となった。個別では半導体大手エヌビディアなどが上昇した一方、電子商取引大手アマゾンや石油大手エクセル・モービルなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                                   3.57%  (+0.15)
NY原油(WTI)      USD/バレル     75.66  (-1.45%)
NY金(COMEX)    USD/オンス  1,992.20  (-0.34%)
 

【日本】 日米金融政策の違いを意識した円売り・米ドル買いが優勢

為替(17時)
5月1日の東京外国為替市場では日米間の金融政策の違いを意識した円売り・米ドル買いが優勢。先週の日銀金融政策決定会合の結果を受けた動きを引き継ぐ展開となった。また、米コアPCE消費支出でインフレの高止まりが示され、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めの維持を意識した米ドル買いが強まった。

米ドル円は136.22円で取引を開始すると、一時は136.98円まで上昇した。しかし、取引時間終盤にかけてはやや押し戻され、136.78円まで下落して取引を終えた。

ユーロドルは軟調に推移した。1.1012ドルで始まると徐々に水準を切り下げ、この日の安値となる1.0992ドルまで下落して引けた。

ユーロ円は150.05円で取引を開始。取引時間前半は水準を切り上げる展開となり、一時は150.85円まで上昇した。しかし、引けにかけては軟調に推移し、150.41円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.384% (-0.071)

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