米債務問題が議論されるなか、米金利上昇を受けて米ドル買いが進行

【米国】

為替(2023年5月9日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  135.07  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1005  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   148.66  (円)
ポンド円          GBP/JPY   170.42  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2617  (米ドル)
 
5月8日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買い戻される展開となった。この日、シカゴ連銀総裁はメディアの取材で、債務上限問題について金融市場への悪影響を注視する必要性について言及。米債務上限問題への警戒感は一時米ドル売りの材料とされた。しかし、米長期金利が上昇したことに連動して米ドルは上昇した。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.99%、10年債が3.51%となっている。
 
米ドル円は135.05円で取引を開始。取引時間前半は軟調に推移し、一時134.66円まで下落した。しかし、その後は持ち直す展開となり、一時は135.18円まで上昇。135.07円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1037ドルで始まると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.1000ドルまで下落する場面もあり、そのまま1.1005ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2617ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は149.06円で取引を開始。取引時間前半は軟調な展開が続き、一時は148.46円まで下落した。その後はやや反発したものの、148.67円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,618.69   -55.68 (-0.17%)
NASDAQ総合  USD  12,256.92   +21.51 (+0.18%)
S&P500       USD    4,138.12   +1.86 (+0.05%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は小幅下落となった。FRB(米連邦準備理事会)の調査で米銀行によるローンの貸し出しが厳格化していることが明らかとなり、企業の資金繰り悪化を通じて景気悪化が加速するとの懸念が広がった。個別では半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズや動画配信大手ネットフリックスなどの上昇が目立った一方、IT大手マイクロソフトやアドビなどの下落が目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.511%  (+.073)
NY原油(WTI)     USD/バレル   72.93  (+2.22%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,028.4  (+0.17%)
 
 

【日本】 GW明けの東京市場は先週末の反動から米ドル売りが優勢

 
為替(17時)
5月8日の東京外国為替市場では、米ドルの上値の重さが意識される展開となった。先週末は予想を上回る雇用統計をうけて米ドルが買われたものの、週明けの東京市場では反動による米ドル売り圧力が強かった。また、連休明けの国内株式市場が下落で始まったことや、米長期金利が低下したことなども米ドルの売り要因となった。
 
米ドル円は135.07円で取引を開始すると、取引時間前半は軟調な展開となった。一時は134.65円まで下落した。しかしその後は反発すると、134.97円まで戻して取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1016ドルで始まると、ほぼ一貫して堅調に推移した。徐々に水準を切り上げると、一時は1.1054ドルまで上昇。引けにかけてはやや売られ、1.1036ドルで引けた。
 
ユーロ円は148.79円で取引を開始。取引時間前半はやや軟調に推移し、一時は148.64円まで下落した。夕方にかけてはやや強含む展開となり、一時は149.27円まで上昇。148.95円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.408% (-0.011)

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