米ドル円は持ち直すも米債務上限巡る協議や米CPIを控えて様子見

【米国】

為替(2023年5月10日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  135.19  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0964  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   148.24  (円)
ポンド円         GBP/JPY   170.60  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2621  (米ドル)

5月9日のニューヨーク外国為替市場では、やや米ドル買いが優勢となった。米長期金利が上昇に転じたことを受けて円売り・ドル買いが進んだことに加え、米ニューヨーク連銀総裁がインフレに対する懸念に言及したことも米ドルの買い材料とされた。ただし、米債務上限問題を巡ってバイデン米大統領と共和党下院議長による協議が行われるほか、10日には米消費者物価指数(CPI)の発表も控えていることから、全体としては様子見ムードも強かった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.02%、10年債が3.51%となっている。

米ドル円は135.20円で取引を開始。朝方に一時134.96円まで下落したものの、その後は持ち直す展開となった。一時は135.36円まで上昇したものの、買いは続かず135.20円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0950ドルで始まると、一時は1.0941ドルまで下落。その後は小幅ながら水準を切り上げ、一時は1.0973ドルまで上昇。しかし、引けにかけてはやや下落し、1.0965ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2621ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は148.04円で取引を開始。一時は147.91円まで下落した。ただ、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は148.32円まで上昇し、148.24円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,561.81   -56.88 (-0.17%)
NASDAQ総合   USD  12,179.55   -77.37 (-0.63%)
S&P500           USD    4,119.17   -18.94 (-0.46%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は小幅続落となった。米CPIの発表や米債務問題を巡る協議を控えて様子見ムードが強く、株式相場ではややリスク回避的な投資行動が優勢。個別ではソフトウェア大手セールスフォースや航空機大手ボーイングなどが上昇した一方、決済大手ペイパルや半導体大手インテルなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                                3.5186%  (+0.008)
NY原油(WTI)    USD/バレル    73.53  (+0.82%)
NY金(COMEX)  USD/オンス    2,041.8  (+0.66%)
 

【日本】 ユーロ売りが優勢、米ドル円は引き続き米債務問題を警戒

為替(17時)
5月9日の東京外国為替市場では、ユーロが売られる展開となった。ユーロ米ドルが節目の1.1000ドルを下回ったことで、ユーロ売りが加速したようだ。一方、米ドル円に関しては、10日に開催予定のバイデン米大統領と議会による債務上限問題に関する協議への警戒感が重しとなった。また、植田日銀総裁が基礎的なインフレ率について前向きな認識を示したほか、持続かつ安定的な物価2%達成見通しを前提にイールドカーブ・コントロールを止める可能性について言及し、円の買い材料とされた。

米ドル円は135.02円で取引を開始。直後に一時135.32円まで上昇したものの、その後はすぐに下落へ転じた。取引時間の後半には一時134.72円まで下落。引けにかけては135.04円まで値を戻して取引を終えた。

ユーロドルは1.1001ドルで始まると、ほぼ一貫して軟調に推移した。午後には一時1.1004ドルを付ける場面があったものの、夕方にかけては再び売られ、一時は1.0973ドルまで下落した。1.0979ドルで引けた。

ユーロ円は148.54円で取引を開始すると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は147.97円まで下落。引けにかけてはやや反発し、148.26円で取引を終えた。

債券
10年長期金利   0.420% (+0.012)

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