米CPIが市場予想を下振れインフレ懸念はやや後退、米ドル売りが進む

【米国】

為替(2023年5月11日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  134.27  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0982  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   147.46  (円)
ポンド円      GBP/JPY   169.48  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2621  (米ドル)

5月10日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル売りが優勢の展開となった。この日発表された米消費者物価指数(CPI)(前回5.0%、予想5.0%、結果4.9%)は市場予想を小幅に下回り、この結果を受けて根強いインフレへの警戒感が和らいだ。また、米債務上限問題を巡る不透明感は、投資家のリスク回避的な円買いを誘った。なお、バイデン米大統領は9日に共和党の下院議長とこの問題について協議したが、特に進展は見られなかった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.91%、10年債が3.44%となっている。

米ドル円は134.40円で取引を開始すると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は134.72円まで上昇したものの反落し、一時は134.11円まで下落。134.27円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1001ドルで始まり。取引時間前半に一時1.1007ドルまで上昇したものの、その後は軟調に推移した。一時は1.0962ドルまで下落。引けにかけてはやや反発し、1.0982ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2621ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は147.85円で取引を開始。徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は147.04円まで下落。取引時間後半にかけてはやや強含み、147.46円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,531.33   -30.47 (-0.09%)
NASDAQ総合  USD  12,306.44  +126.89 (+1.04%)
S&P500        USD    4,137.64   +18.47 (+0.45%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は小幅続落となった。米債務上限問題を巡る不透明感が株式相場の重石となっている。個別では検索大手アルファベットや電子商取引大手アマゾンなどが上昇した一方、決済大手ペイパルやアメリカン・エクスプレスなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.4426%  (-0.076)
NY原油(WTI)   USD/バレル    72.56  (-1.31%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,037.1  (-0.23%)
 

【日本】 米CPI発表を控えて米ドル円は方向感を欠く


為替(17時)
5月10日の東京外国為替市場では、米ドル円は方向感なく推移した。午前中は軟調な展開となった、米金利が持ち直したことを受けて上昇に転じた。また、植田日銀総裁が金融緩和の出口政策について否定的な発言をしたことも円売り材料とされた。ただし、今晩発表される米消費者物価指数(CPI)を控えて動きにくさも意識された。

米ドル円は135.21円で取引を開始。午前中には一時135.07円まで下落する場面があった。午後になると上昇に転じ、一時は135.47円まで上昇。135.26円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0965ドルで始まると、朝方から堅調に推移した。徐々に水準を切り上げると、一時は1.0982ドルまで上昇。ただし、引けにかけては売り込まれ、1.0952ドルまで下落して引けた。

ユーロ円は148.25円で取引を開始すると、その後はユーロドルと似た値動きとなった。一時は148.67円まで上昇したものの、取引時間後半には大きく反落。一時は148.03円まで下落し、148.14円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.411% (-0.009)

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