リスクオフの円買い進行、米銀行システムや債務上限問題を巡る不透明感で

【米国】

為替(2023年5月20日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  137.95  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0805  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   149.09  (円)
ポンド円          GBP/JPY   171.71  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2445  (米ドル)
 
5月19日のニューヨーク外国為替市場では、円買いが進行した。イエレン米財務長官が銀行幹部らに更なる合併の必要性を伝えたと伝わり、市場ではリスク回避的な投資行動が優勢となった。また、米連邦債務上限問題を巡って野党議員が協議を打ち切ったことも報じられて。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.26%、10年債が3.68%となっている。
 
米ドル円は138.56円で取引を開始。取引時間前半に急速に下落し、一時137.43円まで水準を切り下げた。その後は短期的な反動からやや持ち直し、137.95円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0806ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。一時は1.0782ドルまで下落したものの、その後は一転して1.0829ドルまで上昇。1.0806ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2445ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は149.72円で取引を開始。一時は大幅に値を切り下げ、148.72円まで下落する場面があった。その後はやや水準を回復し、149.09円まで戻して取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,426.63   -109.28 (-0.33%)
NASDAQ総合  USD  12,657.90    -30.94 (-0.24%)
S&P500           USD    4,191.98    -6.07 (-0.14%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。米国での銀行システムや債務上限問題を巡る不透明感が相場の重石。個別では電気自動車大手テスラやソフトウェア大手アドビなどが上昇した一方、投資銀行大手モルガン・スタンレーや映像大手ディズニーなどの下落が目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.6812%  (+0.033)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.69  (-0.51%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,981.6  (+1.04%)
 
 

【日本】 4月の全国コアCPIは伸び率拡大、米ドル円は軟調に推移

 
為替(17時)
5月19日の東京外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。4月の全国消費者物価指数(前年同月比、生鮮食品を除くコアCPI)は3.4%上昇と前月の3.1%上昇から伸びが拡大。日本の長期金利が上昇する一方で米長期金利が低下し、一時的に日米金利差の縮小が意識された。
 
米ドル円は138.66円で取引を開始すると、軟調な展開となった。徐々に水準を切り下げると、一時は137.98円まで下落。夕方にかけてはやや膠着し、138.18円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0776ドルで始まり、水準を切り上げる展開となった。午前中は一時1.0760ドルまで下落する場面もあったが、午後になると一転して堅調に推移し、一時は1.0794ドルまで上昇。1.0788ドルで引けた。
 
ユーロ円は149.42円で取引を開始。取引時間前半は軟調に推移し、一時は148.76円まで下落した。しかし、夕方にかけてはやや持ち直し、一時は149.44円まで上昇。149.07円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.402% (+0.022)

【注目の市場イベント】
5月23日:ユーロ圏製造業PMI(購買担当者指数)(速報)
5月24日:FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨公表
5月26日:米耐久財受注(前月比)(速報)
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