米ドル円は139円台に突入、FRB理事が6月の利上げの可能性に言及

【米国】

為替(2023年5月25日  6時00分)
米ドル円           USD/JPY  139.35  (円)
ユーロ米ドル    EUR/USD  1.0751  (米ドル)
ユーロ円           EUR/JPY   149.84  (円)
ポンド円           GBP/JPY   172.31  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2363  (米ドル)
 
5月24日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。FRB(米連邦準備理事会)理事が6月の利上げの可能性について言及したと伝わり米金利が上昇。日米金利差の拡大を意識した米ドル買い・円売りが急速に進展した。
また、FRBが公表した5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨では、何人かの参加者が追加的な引き締めの正当性について言及していたことが明らかとなった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.37%、10年債が3.74%となっている。
 
米ドル円は138.69円で取引を開始。朝方から大幅に水準を切り上げる展開となった。一時は押し戻される場面があったものの、取引時間後半にかけて再び強含み、一時は139.48円まで上昇した。そのまま139.36円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0790ドルで始まると、その後は軟調な展開となった。一時は1.0749ドルまで水準を切り下げ、1.0752ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2363ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は149.65円で取引を開始。徐々に上値を切り上げる展開となり、一時は149.94円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、149.84円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  32,799.92   -255.59 (-0.77%)
NASDAQ総合  USD  12,484.16    -76.09 (-0.61%)
S&P500           USD    4,115.24    -30.34 (-0.73%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米債務上限問題を巡って政府と野党の交渉に進展がみられず、投資家心理が悪化した。個別では動画配信大手ネットフリックスや電子商取引大手アマゾンなどが上昇した一方、投資銀行大手シティ・グループや自動車大手ゼネラル・モーターズなどの下落が目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.7477%  (+0.049)
NY原油(WTI)   USD/バレル    74.17  (+0.73%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,959.9  (-0.09%)
 
 

【日本】 国内株式相場の下落を受け一時円買いも売り買いが交錯

 
為替(17時)
5月24日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアにおいては売り買いが交錯する展開となった。国内株式相場が軟調に始まったことを受けて朝方は円買いが先行。夕方になると米長期金利が上昇したことをきっかけとして、米ドル円は上昇に転じた。ただし、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨の公表を控えて、ポジション調整も出やすくなっている。
 
米ドル円は138.53円で取引を開始。その後は売り買いが交錯する展開となった。昼過ぎには一時138.24円まで下落したものの、その後は急速に反発し138.73円まで上昇。終盤にはやや押し戻される展開となり、138.58円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0772ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。取引時間後半には一時1.0794ドルまで上昇。引けにかけてはやや押し戻され、1.0778ドルで引けた。
 
ユーロ円は149.23円で取引を開始。朝方はやや軟調に推移したものの、午後になると一転して水準を切り上げる展開となった。一時は149.58円まで上昇し、引けにかけてはやや押し戻されて149.35円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.404% (-0.095)

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