米ドル円は節目の140円を突破、米経済指標受け根強いインフレを警戒

【米国】

為替(2023年5月26日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  140.03  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0724  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   150.17  (円)
ポンド円         GBP/JPY   172.54  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2321  (米ドル)

5月25日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル円が上昇する展開となった。この日発表された週間の新規失業保険申請件数(予想24.5万件、結果22.9万件)が市場予想を下回ったほか、1~3月期の米実質国内総生産(GDP)(前期比年率、改定値、予想1.1%、結果1.3%)が市場予想を上回った。これらを受けて、米国内でのインフレ鈍化のペースが緩やかとの見方が強まり、米ドルの買い材料とされた。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.53%、10年債が3.82%となっている。

米ドル円は139.73円で取引を開始。その後は堅調に推移し、一時は節目の140円を突破して140.23円まで上昇した。引けにかけてはやや押し戻され、140.03円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0718ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。高値1.0733ドルと安値1.0708ドルの範囲で推移し、1.0725ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2321ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は149.76円で取引を開始。水準を切り上げる展開となり、一時は節目の150円を超えて150.32円まで上昇した。そのまま底堅く推移し、150.17円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  32,764.65   -35.26 (-0.11%)
NASDAQ総合   USD  12,698.09  +213.93 (+1.71%)
S&P500           USD    4,151.28   +36.04 (+0.88%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米債務上限問題の先行き不透明感が引き続き相場の重しとなっている。個別では半導体大手エヌビディアやアドバンストマイクロデバイセズなどの上昇が目立った一方、同業のインテル通信大手Tモバイルなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                                 3.8203%  (+0.079)
NY原油(WTI)    USD/バレル    71.83  (-3.37%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,962.3  (-0.11%)
 

【日本】 独GDPの下方修正などが嫌気されユーロが売られる

為替(17時)
5月25日の東京外国為替市場では、ユーロが売られる展開となった。前日から欧州市場で株安が進んでいることや、この日発表された1‐3月期のドイツGDPが下方修正されたことなどが嫌気された。これまで欧州ではECB(欧州中央銀行)による利上げの継続を背景にユーロが買われていたこともあり、その反動が出やすい状況となっている。

米ドル円は139.22円で取引を開始。朝方から堅調に推移し、一時は139.70円まで上昇した。しかし、その後はやや押し戻される展開となった。引けにかけてはやや水準を回復し、139.49円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0755ドルで始まると、徐々に上値を切り下げる展開となった。夕方にかけては一段安となり、一時は1.0714ドルまで下落。1.0723ドルで引けた。

ユーロ円は149.73円で取引を開始。取引時間前半は堅調だったものの、午後になると反落。夕方には大幅に水準を切り下げる展開となり、一時は149.36円まで下落。149.58円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.425% (+0.021)

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