予想上回る物価指数を受け米ドル買い・円売りが進行

【米国】

為替(2023年5月27日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  140.61  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0726  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   150.83  (円)
ポンド円      GBP/JPY   173.59  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2349  (米ドル)

5月26日のニューヨーク外国為替市場では米ドルが買われ、円は売られる展開となった。4月の米個人消費支出(PCE)物価指数のエネルギー・食品を除くコア指数(前年同月比、予想4.6%、結果4.7%)が市場予想を上回り、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めの長期化が意識された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.55%、10年債が3.80%となっている。

米ドル円は140.08円で取引を開始すると、水準を切り上げる展開となった。一時は140.73円まで上昇する場面があった。引けにかけても底堅く推移し、140.61円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0742ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。一時は1.0702ドルまで下落する場面もあったが、その後は回復基調に転じ、1.0726ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2349ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は150.47円で取引を開始。一時は150.94円まで上昇する場面があった。その後も堅調さを維持したまま、150.83円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,093.34   +328.68 (+1.00%)
NASDAQ総合  USD  12,975.69   +277.60 (+2.19%)
S&P500        USD    4,205.45    +54.17 (+1.30%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。米債務上限問題の進展に対する期待感が相場を押し上げる材料となった。個別では電子商取引大手アマゾンや電気自動車大手テスラなどが上昇した一方、製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブやメルクなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                  3.8041%  (-0.016)
NY原油(WTI)   USD/バレル    72.67  (+1.16%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,963.1  (+0.04%)

 

【日本】 米ドル円は節目の140円を境に軟調な展開


為替(17時)
5月26日の東京外国為替市場では、米ドル売りがやや優勢となった。欧州通貨などの買い戻しによって米ドルが弱含み、米ドル円は節目の140円を境に上値の重さが意識された。一時は5月の東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合)が予想を下回ったことを受けて、米ドル円が下げ止まる場面もあった。

米ドル円は139.92円で取引を開始。その後は軟調な展開となった。一時は140.11円まで上昇する場面もあったが、夕方にかけては139.50円まで下落。139.70円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0726ドルで始まると、一時は1.0744ドルまで上昇。取引時間終盤にかけてはやや弱含み、1.0732ドルで引けた。

ユーロ円は150.09円で取引を開始すると、徐々に上値を切り下げる展開となった。一時は150.21円を付ける場面もあったが、節目の150円台では短期的な利益確定売りもあり、149.80円まで下落した。そのまま149.92円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.417% (+0.000)

【注目の市場イベント】
5月30日:S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
6月1日:ISM製造業景気指数
6月2日:米失業率、非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
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