米金利低下や為替介入への警戒感からやや円高が進行

【米国】

為替(2023年5月31日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  139.76  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0734  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   150.02  (円)
ポンド円         GBP/JPY   173.49  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2411  (米ドル)

5月30日のニューヨーク外国為替市場では、相対的にやや円が買われる展開となった。この日は日本の財務省、金融庁、日銀による三者会合が行われた後、神田真人財務官が「過度な変動は好ましくない」と述べ、市場では為替介入への警戒感が広がった。また、米長期金利が低下したことで日米金利差が縮小し、米ドル円の重石となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.44%、10年債が3.69%となっている。

米ドル円は139.83円で取引を開始。朝方はやや買い先行で始まり、一時140.11円まで上昇する場面があった。しかし、その後は上値の重い展開となり、一転して139.58円まで下落。終盤にかけては取引材料を欠き、139.77円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0722ドルで始まると、一時は1.0714ドルまで下落した。しかし、取引時間後半にかけては堅調に推移し、1.0734ドルまで上昇して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2411ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は149.93円で取引を開始。売り買いが交錯しながら徐々に水準を切り下げ、一時は149.74円まで下落した。しかし、後半にかけては堅調に推移し、一時は150.27円まで上昇。150.03円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均      USD  33,042.78   -50.55 (-0.15%)
NASDAQ総合   USD  13,017.43   +41.73 (+0.32%)
S&P500           USD    4,205.52    +0.07 (+0.00%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。市場では引き続き米債務上限問題の先行きに対する不安が相場の重石となっている。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手クアルコムなどが上昇した一方、クレジットカード大手マスターカードやビザなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                                3.6904%  (-0.114)
NY原油(WTI)     USD/バレル    69.62  (-4.68%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,977.6  (+0.83%)
 

【日本】 日銀総裁の発言や為替介入への思惑から米ドル円は乱高下

為替(17時)
5月30日の東京外国為替市場では、円が乱高下する展開となった。植田日銀総裁が参議院財政金融委員会でデフレ状態ではないとの認識を示し、円が買われる場面があった。その後は短期的な反動もあって円は売られたが、一部の報道で財務省、金融庁、日銀が情報交換会を開くと伝わると、為替介入に対する思惑から円は一転して買われる展開となった。

米ドル円は140.51円で取引を開始。朝方は軟調な展開となり、一時は139.97円まで下落した。しかし、その後は一転して水準を切り上げる展開となり、一時は140.93円まで上昇。夕方にかけて今度は大幅に水準を切り下げ、140.17円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0710ドルで始まると、取引時間前半は軟調に推移。一時は1.0673ドルまで下落した。しかし、その後は反発すると徐々に水準を切り上げ、一時は1.0726ドルまで上昇。1.0705ドルで引けた。

ユーロ円は150.49円で取引を開始。朝方は軟調に推移したものの、午後になると一転して強含む場面があった。一時は150.63円まで上昇したものの、勢いは続かず、一転して一時149.75円まで下落。150.05円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.431% (+0.000)

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