低調な米経済指標を受けてリスク回避に伴う円買いが進行

【米国】

為替(2023年6月6日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  139.52  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0714  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   149.48  (円)
ポンド円          GBP/JPY   173.49  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2432  (米ドル)
 
6月5日のニューヨーク外国為替市場では、相対的に円が買われる展開となった。この日発表された米ISM非製造業景況感指数(前回51.9、予想52.5、結果50.3)が市場予想を下回り、リスク回避的な投資行動に伴う円の買い戻しが強まった。また、米ドル円は足元で上昇した分の短期的な利益確定売りも出やすかった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.45%、10年債が3.68%となっている。
 
米ドル円は140.17円で取引を開始。米経済指標の結果を受けて一時は139.25円まで大幅に水準を切り下げた。しかし、その後は回復基調に転じ、139.53円まで戻して取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0679ドルで始まると、一時は1.0722ドルまで上昇。取引時間後半にかけても底堅く推移し、1.0715ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2432ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は149.68円で取引を開始。午前中に一時は149.81円まで上昇する場面があった。しかし、経済統計の結果などを受けて一時149.24円まで下落。その後は売り買いが交錯する展開となり、149.49円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,562.86   -199.90 (-0.59%)
NASDAQ総合  USD  13,229.43    -11.34 (-0.09%)
S&P500           USD    4,273.79     -8.57 (-0.20%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。低調な米経済指標を受けて、米国経済の悪化に対する懸念が強まった。個別では電気自動車大手テスラや製薬大手アムジェンなどが上昇した一方、テキサス・インスツルメンツやインテルなどの半導体関連銘柄は軟調に推移した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.686%  (-0.012)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.91  (+0.23%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,978.1  (+0.43%)
 
 

【日本】 堅調な国内株式相場を支えに米ドル円は一時140円台半ばまで上昇

 
為替(17時)
6月5日の東京外国為替市場では、米ドル買い・円売りが優勢となった。一時は米長期金利の伸び悩みを受けて米ドル売りが進行したものの、米金利の先高観は根強く、米ドルは回復して徐々に上値を試す展開となった。堅調な国内株式相場もリスクテイクに伴う円売りを促し、米ドル円は一時140円台半ばまで上昇した。
 
米ドル円は140.07円で取引を開始。取引時間前半は軟調に推移し、一時は139.99円まで下落した。しかし、午後になると上昇基調に転じ、一時は140.45円まで上昇。140.26円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0701ドルで始まると、一時は1.0705ドルまで上昇した。しかし、取引時間後半は軟調に推移し、一時は1.0683ドルまで下落。1.0696ドルで引けた。
 
ユーロ円は149.89円で取引を開始。取引時間前半はやや軟調に推移し、一時は149.74円まで下落した。しかし、夕方には上昇に転じ、一時は150.20円まで上昇。150.03円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.429% (+0.018)

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