新たな取引材料なく主要通貨ペアは方向感を欠く展開に

【米国】

為替(2023年6月7日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  139.63  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0692  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   149.30  (円)
ポンド円         GBP/JPY   173.42  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2419  (米ドル)

6月6日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアはいずれも小動き。この日は経済指標の発表などが特に無かったことに加え、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えてFRB(米連邦準備理事会)高官は発言を控える「沈黙期間」に入っており、相場では材料難から方向感を欠く展開となった。そうした中、根強いインフレを背景とした金融引き締めの長期化を見込んで、相対的には米ドル買いがやや優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.49%、10年債が3.67%となっている。

米ドル円は139.59円で取引を開始。朝方には一時139.99円まで上昇したものの、節目の140円を前に売り戻される展開となった。その後は小動きに終始し、139.64円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0677ドルで始まると、その後は小幅ながら水準を切り上げる展開となった。一時は1.0698ドルまで上昇し、1.0693ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2419ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は149.05円で取引を開始。取引時間前半には一時149.48円まで上昇する場面があった。その後はやや上値が重くなったものの、終盤にかけては底堅く推移し、149.31円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,573.28   10.41 (+0.03%)
NASDAQ総合  USD  13,276.42   46.98 (+0.36%)
S&P500          USD    4,283.85    10.06 (+0.24%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は小動きとなった。株価評価に出遅れ感のある一部の景気敏感株などが買われたが、来週のFOMCを控えて積極的には手掛けにくい状況が意識された。個別ではアドバンストマイクロデバイセズやインテルなどの半導体銘柄が上昇した一方、通信大手Tモバイルや製薬大手メルクなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                             3.6726%  (-0.013)
NY原油(WTI)    USD/バレル    71.74  (-0.23%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,981.5  (+0.17%)
 

【日本】 米金利低下などを受けて円がやや強含む

為替(17時)
6月6日の東京外国為替市場では、やや円が強含む展開となった。堅調な国内株式相場を支えとして、一時はリスクテイクに伴う円売りが優勢となった。しかし、その後は前日に発表された米ISM非製造業景況指数が低調な結果となり、足元で米長期金利の上昇にやや陰りがみられることが、米ドル円の重石となった。

米ドル円は139.55円で取引を開始。朝方は売り買いが交錯する展開となったが、夕方にかけては軟調に推移し、一時139.10円まで下落した。その後は小幅に回復し、139.31円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0713ドルで始まると、朝方は狭い値幅での取引となった。しかし、取引時間後半にかけては強含む展開となり、一時は1.0733ドルまで上昇。終盤にかけてはやや押し戻され、1.0715ドルで引けた。

ユーロ円は149.50円で取引を開始。朝方は一時149.20台まで下落した。しかし、その後は回復基調に転じ、一時は149.70円まで上昇。終盤にかけては売り戻され、149.26円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.418% (-0.011)

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