米金利上昇で日米金利差が拡大、円は主要通貨に対して売られる

【米国】

為替(2023年6月8日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  140.17  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0699  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   149.97  (円)
ポンド円      GBP/JPY   174.29  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2437  (米ドル)

6月7日のニューヨーク外国為替市場では、円は米ドルやユーロに対して売られる展開となった。米長期金利が上昇したことで日米金利差が拡大し、米ドルを買う動きが優勢となった。この日はカナダの中央銀行が利上げの決定を発表。世界的なインフレ圧力の根強さが意識されるなか、隣国の米国でも金融引き締めが長期化するとの見方が広がった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.56%、10年債が3.79%となっている。

米ドル円は139.37円で取引を開始。朝方に一時は139.03円まで下落したが、その後は急速に水準を切り上げる展開となった。一時は140.25円まで上昇し、そのまま140.18円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0716ドルで始まると、一時は1.074ドルまで上昇。しかし、買いの勢いは続かず下落に転じると、一時は1.0691ドルまで下落した。1.0699ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2437ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は149.35円で取引を開始。その後は堅調に推移する展開となり、一時は150.02円まで上昇した。引けにかけて底堅く推移し、149.98円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,665.02   91.73 (+0.27%)
NASDAQ総合  USD  13,104.9   -171.52 (-1.29%)
S&P500        USD    4,267.52    -16.32 (-0.38%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。新たな取引材料を欠くなか、出遅れ感のある景気敏感株が物色される展開となった。個別では建設機械大手キャタピラーや農機大手ディアなどが買われた一方、検索大手アルファベットや電子商取引大手アマゾンなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.7952%  (+0.123)
NY原油(WTI)   USD/バレル    72.47  (+1.01%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,955.4  (-1.31%)
 

【日本】 米金利低下や国内株安による円買いで米ドル円は軟調


為替(17時)
6月7日の東京外国為替市場では、米ドル円が軟調に推移した。米長期金利の低下に伴って米ドル売りが優勢となった。また、国内株式相場が大幅に調整したことにより、リスク回避に伴う円買い圧力が強まったことも、米ドル円の下押し材料となった。

米ドル円は139.64円で取引を開始。朝方から軟調に推移し、一時は139.13円まで下落した。その後はやや反発し、139.44円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0695ドルで始まると、取引時間前半に一時は1.0705ドルまで上昇した。しかし、その後は水準を切り下げる展開となり、一時は1.0669ドルまで下落。終盤にかけてはやや水準を持ち直し、1.0684ドルで引けた。

ユーロ円は149.35円で取引を開始。朝方から水準を切り下げる展開となり、一時は148.64円まで下落した。引けにかけてはやや反発したものの、前日より安い148.98円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.414% (-0.005)

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