アトランタ連銀総裁の発言などを受け米ドル売りが進行

【米国】

為替(2023年10月11日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  148.71  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0604  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   157.70  (円)
ポンド円          GBP/JPY   182.65  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2283  (米ドル)
 
10月10日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。米アトランタ連銀総裁が更なる利上げの必要性を否定する見解を述べたと伝わり、米ドルにとっては重しとなった。市場ではFRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの見方が後退しており、米長期金利が低下したことも米ドル売りを誘った。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.96%、10年債が4.66%となっている。
 
米ドル円は149.07円で取引を開始すると、直後に一時149.10円を付けた。しかし、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は148.55円まで下落。取引時間の後半はやや水準を回復したものの、148.71円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0576ドルで始まると、一時は1.062ドルまで上昇。その後は反落する展開となり、一時は1.0574ドルまで下落。引けにかけては底堅く推移し、1.0605ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2283ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は157.65円で取引を開始すると、この日は緩やかに水準を切り下げる展開となった。一時は157.54円まで下落したが、引けにかけてはやや反発し、157.71円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,739.3   +134.65 (+0.40%)
NASDAQ総合  USD  13,562.84   +78.6 (+0.58%)
S&P500           USD    4,358.24    +22.57 (+0.52%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。FRBによる金融引き締めが長期化するとの見方が後退し、株式相場にとっては追い風となった。個別では動画大手ネットフリックスや製薬大手メルクなどの下落が目立った一方、半導体大手エヌビディアや電気自動車大手テスラなどが上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.6623%  (-0.1400)
NY原油(WTI)   USD/バレル    85.97  (-0.47%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,875.3  (+0.59%)
 
 

【日本】 国内株高や米金利低下を受けて円売りが先行

 
為替(17時)
10月10日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。国内株式相場が堅調に推移したことから、リスクテイクに伴う円売りが優勢となった。また、米長期金利が低下したことで、米ドル買い・円売りも出やすかった。なお、日銀が23年度の物価上昇率を3%近くに上方修正すると報じられると、金融政策修正に対する思惑から円高に振れる場面も見られた。
 
米ドル円は148.55円で取引を開始。取引時間の前半に一時は148.16円まで下落する場面があった。しかし、その後は反発する展開となり、一時は149.07円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、148.96円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0567ドルで始まると、一時は1.0555ドルまで下落した。その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は1.0584ドルまで上昇。1.0572ドルで引けた。
 
ユーロ円は156.97円で取引を開始。朝方に一時は156.77円まで下落したが、その後は上昇する展開となった。引けにかけても堅調に推移し、157.48円まで上昇して取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.7705% (-0.027)

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