米ドル円は大幅反発も終盤は上値を抑えられる展開に

【米国】

為替(2023年10月2日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  149.35  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0572  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   157.93  (円)
ポンド円         GBP/JPY   182.25  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2201  (米ドル)

9月29日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル円が大幅に反発する展開となった。この日発表された8月の米個人消費支出(PCE)物価指数(前回4.2%、予想3.9%、結果3.9%)は市場予想通りの結果となった。しかし、市場では米金融引き締めが長期化するとの見方も根強く、米ドルを買う動きが続いた。ただし、米ドル円は上昇が一巡した後は上値の重い展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.05%、10年債が4.57%となっている。

米ドル円は149.24円で取引を開始。取引時間の前半に一時148.95円まで下落する場面があったものの、その後は反発して一時149.49円まで上昇した。ただし、引けにかけては上値の重い展開となり、149.36円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0594ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は1.061ドルまで上昇した。しかし、取引時間の後半は徐々に水準を切り下げる展開となり、1.0573ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2201ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.12円で取引を開始。徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は157.81円まで下落した。その後も上値を抑えられる値動きが続き、157.93円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,507.5   -158.83 (-0.47%)
NASDAQ総合   USD  13,219.32   +18.03 (+0.14%)
S&P500           USD    4,288.05    -11.64 (-0.27%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。米政府機関の一部閉鎖の可能性が意識され、株式相場にとっては重石となった。個別では半導体大手マイクロン・テクノロジーや製薬大手ファイザーなどの上昇が目立った一方、投資会社バークシャー・ハザウェイや銀行大手JPモルガン・チェースなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                           4.5773%  (+0.002)
NY原油(WTI)   USD/バレル    90.79  (-1.11%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,866.1  (-0.82%)
 

【日本】 自動車業界のストライキへの懸念や米金利低下で米ドルが売られる展開

為替(17時)
9月29日の東京外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。全米自動車労働組合(UAW)のストライキの拡大や米政府機関の閉鎖の可能性が高まっていることなどを背景に、米ドルを売る動きが強まった。また、米長期金利が低下したことも重しとなった。

米ドル円は149.29円で取引を開始。一時は149.50円まで上昇したが、夕方にかけては大幅に水準を切り下げる展開となり、一時は148.53円まで下落。引けにかけてはやや反発し、148.77円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0565ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0611ドルまで上昇すると、引けにかけても底堅く推移し、1.0606ドルで引けた。

ユーロ円は157.71円で取引を開始。この日は売り買いが交錯する展開となり、高値158.11円と安値157.4円の範囲で推移。引けにかけてはやや反発し、157.79円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7659% (+0.010)
 

【注目の市場イベント】
10月2日 ISM製造業景気指数
10月4日 ISM非製造業景気指数
10月6日 失業率
10月6日 非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
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