米ドル円は節目の150円を前に反落、日本政府の円買い介入を警戒

【米国】

為替(2023年10月23日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  149.85  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0594  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   158.74  (円)
ポンド円          GBP/JPY   182.28  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2163  (米ドル)
 
10月20日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル円は節目の1ドル150円台を目前に反落する展開となった。米長期金利の先高観が根強く、市場では日米金利差の拡大を見込んだ円売り・米ドル買いが優勢となった。ただし、日本政府による円買い介入に対する警戒感もあり、一方的に円を売る動きとはならなかった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.1%、10年債が4.92%となっている。
 
米ドル円は149.95円で取引を開始すると、一時は149.99円まで上昇する場面があった。しかし、その後は上値の重い展開となり、徐々に水準を切り下げた。一時は149.78円まで下落し、そのまま149.85円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0591ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。一時は1.0565ドルまで下落したものの、徐々に下値を切り上げると、一時は1.0604ドルまで上昇。1.0594ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2163ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は158.81円で取引を開始。その後は方向感を欠く展開となった。高値158.9円と安値158.46円の値幅で推移し、158.74円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,127.28   -286.88 (-0.86%)
NASDAQ総合  USD  12,983.81   -202.37 (-1.53%)
S&P500       USD    4,224.16    -53.84 (-1.26%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米長期金利の先高観が根強いなか、株式相場にとって重しとなる状況が意識された。個別では製薬大手メルクや消費財大手フィリップモリスなどの上昇が目立った一方、ソフトウェア大手オラクルや電気自動車大手テスラなどが下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.9254%  (-0.062)
NY原油(WTI)   USD/バレル    88.08  (-1.21%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,994.4  (+.38%)
 
 

【日本】 主要通貨ペアは小動き、米ドル円は節目の150円を目前に上値が重い

 
為替(17時)
10月20日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは小動きに終始した。パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長によるタカ派姿勢を背景に一時は米ドル買いが先行した。しかし、米ドル円は節目の1ドル150円近辺では日本政府による為替介入への警戒感が強まり、上値を抑えられる状況となった。
 
米ドル円は149.78円で取引を開始。朝方には一時149.76円まで下落したが、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は149.98円まで上昇したものの、節目の150円目前で押し戻され、149.97円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0582ドルで始まると、一時は1.0587ドルまで上昇した。しかし、その後は軟調な展開となり、1.0565ドルまで下落。引けにかけても軟調に推移し、1.0571ドルで引けた。
 
ユーロ円は158.47円で取引を開始すると、方向感を欠く展開となった。高値158.61円と安値158.34円の範囲で推移し、158.53円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.839% (-0.003)

【注目の市場イベント】
10月24日     ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
10月26日     耐久財受注(前月比)(速報)
10月27日     ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
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