ECB理事会前のポジション調整でユーロ買いが優勢

【米国】

為替(2023年10月24日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  149.71  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0668  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   159.72  (円)
ポンド円         GBP/JPY   183.26  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2242  (米ドル)

10月23日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが買われる展開となった。10月26日に開催されるECB(欧州中央銀行)定例理事会を前に、ポジション調整をするためのユーロ買いが入ったようだ。一方、米長期金利が低下したことを受けて、米ドルは売りが先行する展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.05%、10年債が4.84%となっている。

米ドル円は149.93円で取引を開始。取引時間の前半から軟調な展開となり、一時は149.56円まで下落した。その後はやや反発したものの、引けにかけては再び押し戻され、149.72円で取引を終えた。

ユーロ・米ドルは1.0602ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0678ドルまで上昇すると、引けにかけても底堅く推移し、1.0669ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2242ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.95円で取引を開始。ユーロ・米ドルと同様、水準を切り上げる展開となった。一時は159.78円まで上昇し、勢いを維持したまま159.72円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  32,936.41   -190.86 (-0.58%)
NASDAQ総合   USD  13,018.33   +34.52 (+0.27%)
S&P500           USD    4,217.04    -7.11 (-0.17%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。ハイテク関連銘柄の一部が買い直された半面、ディフェンシブ銘柄の一部が売られたことで指数を押し下げた。個別では半導体大手エヌビディアやソーシャルメディア大手メタプラットフォームズなどの上昇が目立った一方、石油大手シェブロンや半導体大手インテルなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                               4.847%  (-0.078)
NY原油(WTI)    USD/バレル    86.11  (-2.23%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,984.3  (-0.50%)
 

【日本】 米ドル円は1ドル150円台目前で膠着する展開に

為替(17時)
10月23日の東京外国為替市場では、米ドル円は1ドル149.90円近辺でこう着する展開となった。日本政府による円買い介入に対する警戒感が広がるなか、米ドル円に関しては積極的に上値を追う展開とはなりにくかった。一方、下値は底堅く、米長期金利が低下基調から反転したことも米ドル買い・円売りの支えとなった。

米ドル円は149.82円で取引を開始。朝方は一時149.78円まで下落したものの、その後は小幅ながら水準を切り上げる展開となった。ただ、一時は149.96円まで上昇したものの、そこから積極的に買い上げる動きは乏しく、149.90円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0597ドルで始まると、午前中は軟調な展開となり、一時は1.0572ドルまで下落した。午後になると反転し、乗除に水準を切り上げると、一時は1.0598ドルまで上昇。そのまま1.0598ドルで引けた。

ユーロ円は158.77円で取引を開始。ユーロ・米ドルと似た値動きとなり、取引時間の前半は158.51円まで売られる展開となった。しかし、夕方にかけて上昇し、158.86円まで水準を切り上げて取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.8691% (+0.030)

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