米長期金利の低下で米ドル売り・ユーロ買いが優勢

【米国】

為替(2023年10月27日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  150.4  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0563  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   158.87  (円)
ポンド円         GBP/JPY   182.35  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2127  (米ドル)

10月26日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが買われる展開となった。この日発表された米耐久財受注(前月比)(速報、前回0.1%、予想1.2%、結果4.7%)は市場予想を上回り、力強い米国経済の状況が再認識された。良好な米経済指標を受けて一時は米ドル買いが進行したものの、米長期金利が低下に転じると、ショートカバーの動きもあってか一転して米ドル売り・ユーロ買いが進行した。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.04%、10年債が4.84%となっている。

米ドル円は150.43円で取引を開始すると、この日は売り買いが交錯する展開となった。高値150.51円と安値150.09円のレンジで膠着し、そのまま150.41円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0536ドルで始まると、朝方に一時は1.0524ドルまで下落した。しかし、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は1.0565ドルまで上昇。そのまま1.0563ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2127ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.5円で取引を開始すると、ユーロドルに似た値動きとなった。一時は158.29円まで下落したものの、その後は反発する展開となり、一転して158.91円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、158.87円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  32,784.3   -251.62 (-0.76%)
NASDAQ総合   USD  12,595.61   -225.61 (-1.76%)
S&P500           USD    4,137.23    -49.54 (-1.18%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。ハイテク関連銘柄を中心に売りが優勢となった。個別ではクレジットカード大手マスターカードやソフトウェア大手マイクロソフトなどの下落が目立った一方、製薬大手メルクやソフトウェア大手IBMなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                              4.8466%  (-0.113)
NY原油(WTI)   USD/バレル    83.21  (-2.55%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,997.4  (+0.12%)
 

【日本】 米ドル円は一時急落するも150円台に再浮上

為替(17時)
10月26日の東京外国為替市場では、米ドル円が一時乱高下。米国で強い住宅関連指標が発表されたことを背景に、米長期金利の上昇を伴って米ドル買いの流れが継続している。米ドル円は節目の1ドル150円を突破したことで勢いが加速し、一時は150円台後半まで大幅に上昇した。しかし、日本政府による円買い介入への警戒感があるなか、夕方には一転して149円台に急落する場面があった。

米ドル円は150.15円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は150.78円まで上昇した。しかし、午後になると一時は149.92円まで急落し、その後すぐに値を戻す場面があった。売り買いが交錯しながら、150.48円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0568ドルで始まると、朝方から軟調な展開となった。一時は1.0533ドルまで下落したが、引けにかけてはやや反発し、1.0548ドルで引けた。

ユーロ円は158.68円で取引を開始。この日は方向感を欠く展開となった。一時は158.84円まで上昇したものの、午後には一転して158.09円まで急落。引けにかけては再び反発し、158.73円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.8801% (+0.025)

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