主要通貨ペアは売り買いが交錯、中東の地政学リスクへの警戒も広がる

【米国】

為替(2023年10月30日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  149.64  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0564  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   158.12  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.39  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2120  (米ドル)

10月27日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアは売り買いが交錯する展開となった。円に関しては、日銀による円買い介入への警戒感が円相場を支えた。また、中東における地政学リスクの高まりを受けて、リスク回避姿勢も円買い・ドル売りを後押しした。なお、この日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数(確報、前回63.0、予想63.0、結果63.8)は市場予想を上回った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.02%、10年債が4.83%となっている。

米ドル円は150.09円で取引を開始。朝方から軟調に推移すると、一時は149.46円まで下落した。しかし、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、149.64円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0537ドルで始まると、一時は1.0597ドルまで急速に水準を切り上げる展開となった。しかし、上昇の一巡後は反落し、1.0565ドルまで戻して引けた。ポンドは、対米ドルで1.212ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.15円で取引を開始。一時は158.57円まで上昇する場面も見られたが、その後は反落して158.12円まで下落して取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  32,417.59   -366.71 (-1.12%)
NASDAQ総合  USD  12,643.01   +47.39 (+0.38%)
S&P500        USD    4,117.37    -19.85 (-0.48%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。中東情勢が一段と悪化することへの警戒感から、投資家によるリスク回避目的の売りが優勢となった。個別では半導体大手インテルや電子商取引大手アマゾンなどの上昇が目立った一方、製薬大手ファイザーや石油大手シェブロンなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.8388%  (-0.008)
NY原油(WTI)   USD/バレル    85.54  (+2.80%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,998.5  (+0.05%)
 

【日本】 米ドル売り・円買いが優勢、150円割れで下げが加速


為替(17時)
10月27日の東京外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。日銀による金融緩和の修正を期待した円買いが強まり、米ドルを下押しした。また、依然として日本政府による為替介入への警戒感も根強く、積極的に上値を追う展開にはなりにくかった。米ドル円は1ドル150円を下回ると、下落ペースが加速した。

米ドル円は150.37円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は150.08円まで下落した。引けにかけても軟調に推移し、150.16円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0561ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。高値1.057ドルと安値1.0552ドルの値幅での推移が続き、そのまま方向感なく1.0559ドルで引けた。

ユーロ円は158.82円で取引を開始。米ドル円と同様に朝方から軟調な展開となり、徐々に水準を切り下げると、一時は158.45円まで下落した。引けにかけても軟調な値動きが続き、158.54円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.8711% (-0.009)

【注目の市場イベント】
10月31日 ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(前年比)(速報値)
10月31日 S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
10月31日 シカゴ購買部協会景気指数(PMI)
この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00