主要通貨ペアはいずれも方向感なく推移、米金利の上昇はやや落ち着く

【米国】

為替(2023年10月5日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  149.12  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0503  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   156.64  (円)
ポンド円         GBP/JPY   180.85  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2136  (米ドル)

10月4日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアはいずれも方向感なく推移した。米長期金利の上昇ペースがやや落ち着き、これまでの米ドル買いの流れに短期的な一巡感が生じた。なお、この日発表されたADP雇用者数(前月比、前回177千人、予想152千人、結果89千人)は市場予想を下回り、米国の労働需給が緩和しているとの見方が広がった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.06%、10年債が4.73%となっている。

米ドル円は149.00円で取引を開始。その後は売り買いが交錯する展開となり、高値149.14円と安値148.77円のレンジで上下動を繰り返した。引けにかけても方向感を欠く値動きが続き、149.13円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0498ドルで始まると、取引時間の前半に一時1.0483ドルまで下落する場面があった。しかし、その後は一時1.0532ドルまで上昇し、1.0504ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2136ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は156.43円で取引を開始。ユーロ米ドルと同様の値動きとなり、朝方に一時156.28円まで下落したものの、その後は156.77円まで上昇した。引けにかけてはやや強含み、156.64円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,129.55   +127.17 (+0.39%)
NASDAQ総合   USD  13,236.01   +176.54 (+1.35%)
S&P500           USD    4,263.75    +34.30 (+0.81%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。米長期金利の上昇が落ち着いたことが株式相場にとっては追い風となった。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズなどの上昇が目立った一方、石油大手のエクソンモービルやシェブロンなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                               4.734%  (-0.066)
NY原油(WTI)    USD/バレル    84.44  (-5.36%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,836.7  (-0.26%)
 

【日本】 米ドル円はやや膠着した展開、前日の急速な円買いが心理的な重しに

為替(17時)
10月4日の東京外国為替市場では、米ドル円は方向感なく推移した。引き続き米長期金利の先高観から米ドルが買われやすい状況となっている。しかし、前日に1ドル150円を境に急速に円が買われたことなどを受けて、市場では一方的に米ドル買い・円売りの取引を進めにくい状況も意識された。

米ドル円は149.05円で取引を開始。朝方から緩やかに上昇する展開となり、一時は149.32円まで水準を切り上げた。しかし、一方的な米ドル買い・円売りは見られず、取引時間の後半は軟調に推移し、148.85円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0465ドルで始まると、朝方に一時は1.0452ドルまで下落した。しかし、その後は大きく反発する展開となり、一時は1.0486ドルまで上昇。そのまま1.0485ドルで引けた。

ユーロ円は155.98円で取引を開始。方向感を欠く展開となったものの、下値では底堅さも見られる展開となった。夕方にかけて一時は155.83円まで下落したが、156.06円まで回復して取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.803% (+0.044)

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